ダイエットに挫折した人にこそおすすめ! 1日1ページ読む「最強の教科書」で無理せず痩せよう!
公開日:2020/12/4
お腹についた肉をつまみ、どこから来たのかと問いかける日々が続いている。新型コロナウイルスは我々の生活を一変させた。通勤できず、運動もなかなかできない日々が続くのに、食事量は変わらない。
気がつけば腰が重い(物理的にも)という人におすすめしたいのが『1日1ページで痩せる ダイエット最強の教科書』(坂詰真二/日本文芸社)。アスリートの指導や『TARZAN』の監修も行う著者が、1日1ページ実行するだけで、正しい知識を基に痩せることができる方法を記した、まさにダイエットの教科書である。
ダイエットは事前準備から始まる! まずは知識のリセットと現実を知るところから
筋肉量や体力が落ちた人も、まずは準備・知識をつけるところから始まるので安心してほしい。
ダイエットに成功するために一番大切なことは、しっかりとした事前の準備です。
プロローグの1行目で著者は語り、ダイエットの事前準備として、
1 間違った知識を捨て、正しい知識を得る
2 現状を把握し、現実的な目標設定をすること
3 ストレスマネジメントをする
の3つを挙げる。実は食べたり飲酒したりという行動がストレスを和らげるための「代償行動」であるケースが現代社会では顕著なのだそうだ。ストレスマネジメントも重要な準備。正しい知識をつけ、現実を把握する。3つが揃って、初めてダイエット開始となる。
書き込み式の計算式を使えば、誰でも(否が応でも)現実と向き合える。
ダイエットなんか無理! と思う人が実践できる「ちょい変え」の数々
「食事記録をつける」「食事回数は1日4回に」「お腹のストレッチを真っ先に」…。項目はどれも難しくなく手軽である。しかも知識に裏打ちされた根拠があって、やってみよう! と思わせてくれる。中でも、
Day2 毎食と食間に必ず水を飲む
Day17 ゆっくりイスに座る
は特に実践しやすく、効果を感じた。
食べる前と後にコップ1杯の水分(ノンカロリー・ノンカフェイン)を摂る。食品の半分以上は水分だ。水分をしっかり摂っておけば食べる量が抑えられる。簡単だが目からウロコだった。炭酸水は発泡によって満腹感を得られやすいので特に良いのだとか。
効率よく筋肉がつけられると最近注目されている「エキセントリック運動」。ゆっくりとした負荷をかけることにより、短時間でも効果があがるトレーニング法だ。2~5秒かけてイスに座る「チェアースクワット」は、エキセントリック運動を日常生活で簡単に実行できる。イスに座るたびやれば忘れないし、1日10回でOKだ。本にあるストレッチやトレーニングはひとつひとつは簡単だが、続けることで効いてくるという。
たかが1カ月、されど1カ月をチェックシートで乗り越えよう
頑張ったら、ご褒美、せめて手応えはほしい。しかし、体脂肪は1日50~100gしか減らないそうだ。ということは、1kg減らすには10日以上、全身がすっきりするには最低1カ月はかかる。そんなくじけそうな心を、
Day18 ダイエット中は結果だけでなく、過程を評価する
のように、折に触れてフォローしてくれるのも有り難い。血行がよくなった、間食が減った、など自分だからこそ気付けることはある。本のチェックシートに記入して、成果が確認できることもうれしい。
ダイエットは長い道のりだ。正しい知識を武器に乗り越え、新たな「痩せた自分」と1カ月後に会おう。この本は心強い味方になってくれる。
文=宇野なおみ