いまさら聞けないPMS(月経前症候群)のこと、ピルや漢方のこと。現役医師がわかりやすく説明!
更新日:2020/12/7
むくみがひどい、頭痛がする、お腹や腰が痛くなる……これって、もしかしてPMS? 友だちには相談しにくいし、ネットでも「私の症状は重いの? 軽いの?」「どのくらいまで我慢するべきなんだろう……」といった疑問への答えは見つかりにくい生理の問題。正しい知識を得るために、All Aboutガイドであり、ポートサイド女性総合クリニック・ビバリータの院長をつとめる現役医師・清水なほみ先生に、PMSについて聞いた!
そもそも、PMSってなに?
──まず、PMSとは、どういったものなのでしょう?
清水なほみ先生(以下、清水) PMS(月経前症候群)とは、生理の前、つまり排卵(月経開始から約2週間後)のあとから月経までの期間──正確には、黄体ホルモンが増える時期なので黄体期といいますが、この時期に出現する心身のいろいろな不調の総称です。「どういう症状が出るか」ではなく、「いつ症状が出るか」で、その他の症状と見分けることができるのですね。たとえば、黄体期に腹痛があればPMSの症状、生理のときに腹痛があれば月経困難症です。
PMSの症状は、200種類以上もあるといわれています。身体的なものでよく見られる症状は、腹痛や頭痛、むくみやめまい、腰痛、お腹の張りや乳房の張り、ニキビができるなど。精神的なものでは、イライラ、落ち込み、集中力の低下、過食などの症状があります。睡眠障害については、眠くなる人と、眠れなくなる人の両方がいらっしゃいますね。ひどく落ち込む、自分を傷つける、他人を傷つける、死にたくなるなど、精神的な症状があまりにも強い場合は、PMDD(月経前気分障害)といって、PMSとは分けて考えられています。
PMSの症状を自覚するには?
──「これがPMSだ」という、わかりやすい症状があるわけではないんですね。
清水 そうですね。たとえば、精神面の症状でいうと、別に生理の周期に関係なくても、イライラするとか、気分が落ち込むことはあると思うんですよ。それが「ひどくなる」のは生理前だという法則性に気がつくのは、症状が出はじめてしばらく経ってからということもありますし、他人に指摘されて「言われてみれば」ということもあります。
ただ、精神的な症状の場合はとくに、たとえば症状のベースにうつがあって、生理前に症状がひどくなるとか、ベースに発達障害があって、ふだんから作業がスムーズに進まないけれど、生理前にそういった傾向が強くなるということも。このように、完全なPMSではなく、ベースにある精神疾患の月経前憎悪(生理前に症状が重くなる)だというケースもあります。
こういったケースとPMSの区別がつきにくい場合は、症状を感じたときに記録をつけてみてください。PMSの症状は、生理前の1~2週間だけに出現して、生理が来るとピタリと治まります。ベースにほかの疾患、たとえばうつがある方は、生理前に落ち込みなどの症状が一番強くなるけれど、生理が終わったあとも、症状の記録がぽつぽつ見られるという感じになりますね。
──自分の症状を把握するためにも、自分の症状の記録をつけて病院にかかってみるといいかもしれませんね。
清水 生理の周期で1~2サイクル分、可能なら基礎体温も一緒に記録してみると、症状が排卵後だけに出現しているかどうかがわかりやすいと思いますよ。実際に記録してみると、症状は週末に限られていたという人もいます。このケースでは、患者さんが実家暮らしで、ご家族との折り合いが悪かったようですね。反対に、会社が嫌で症状が出るという人もいらっしゃいます。
記録には、インターネット上にもダウンロードして使える記録用紙がありますから、それを使ってみてください。病院にいらした方には、製薬メーカーさんが作っている記録用の冊子をお渡しします。記録してみるだけでも、ご自身の症状を客観視できると思いますよ。
──PMSの症状は画一的ではないということでしたが、現役の医師としてたくさんの患者さんを診ていらした中で、もっとも多い症状や悩みはどういったものでしたか?
清水 身体症状では、腹痛、腰痛、頭痛、むくみやめまい、吐き気が多いですね。排卵後に増える黄体ホルモンは、水分を溜め込む作用があるので、体に水が溜まった状態が引き起こす症状が出やすいんです。PMSではなくても、生理前になると便秘がちになるとか、むくみがちになるという方はいらっしゃいますよね。生理前は、どんな方でも体に変化があるものですが、その自覚症状を病気として扱うか、「生理前だからしょうがないね」くらいの症状として扱うかで、PMSとして治療するかどうかを決めます。精神面では、イライラ、抑うつ、落ち込みや、感情の波が激しくなるといった症状が多く診られます。
──心身の不調がPMSかどうかを見分ける方法はありますか?
清水 ひとつは、症状が生理前の時期だけに限られているかを見ることです。もうひとつは、ピルなどのホルモン治療で症状が改善するかどうかですね。ホルモンの波がなくなれば、理論上、PMSの症状もなくなっていくはずです。
ピルを飲んでも症状が改善しない場合は、ほかの要素も考えたほうがいいでしょう。生理前後の体の不調には、複数の要因が重なっていることもあります。たとえば、鉄分不足でだるさが出やすく、そこにPMSも重なっていて、抑うつ傾向がある場合などです。「この症状ならPMSで、この症状ならうつ病だ」と線引きできないケースもありますし、症状の背後に大人の発達障害が隠れている場合もあるんですよ。
その場合は、婦人科医の全員が精神疾患に明るいわけではありませんので、メンタルも診られる婦人科医にかかるか、心療内科と婦人科を掛け持つのがいいでしょう。不調が生理の周期と関係がありそうだなと思ったら、婦人科に行ってみて、「心療内科にも行ったほうがよさそうですか?」と相談してみてもいいですね。
ピルや漢方薬で症状が改善しきらない場合、婦人科で向精神薬などを出すこともありますが、婦人科医が「精神科、もしくは心療内科に行ったほうがいい」と判断する場合も。あるいは、心療内科に通っている人が、ふつうの抗うつ剤では症状がよくならない、生理前だけは強く症状が出るということでピルを併用するよう勧められ、婦人科にいらっしゃるというパターンもあります。婦人科でも、精神科や心療内科でもどちらでもいいので、まずは受診してみてください。
病院にかかるのは、「生理のせいでいつもの私らしくない」と感じたとき
──PMSにまつわる不調は、どの程度から病院にかかるべきなのでしょうか。
清水 婦人科医としては、「生理のせいで、いつもの私らしくないわ」という時期、時間、瞬間があるとしたら、全員、受診してほしいんですよ。「いつもの私のパフォーマンスじゃない」「いつもならこんなミスしないのに」「いつもなら泳ぎに行くけど、生理だから我慢しなきゃ」など、生理のせいでふだんどおりの自分では過ごせない時間があるなら、なんらかの手を打ったほうがいいんです。
ただ、「この程度の症状で病院にかかってもいいのかな」と感じる方もいらっしゃいますよね。ですから、受診するかどうかの目安は、「我慢しているかどうか」だと思っていただければと思います。
絶対に受診したほうがいいのは、身体症状でいうと、痛み止めが効かない、もしくは、2、3時間おきに痛み止めを飲まなければならないような痛みが出る場合、それから、貧血を起こすような出血量がある場合です。精神面の症状では、自傷、他傷のおそれがある場合ですね。こちらは、婦人科よりも心療内科にかかったほうがいい症状ではありますが、死にたくなるとか、自分を傷つけたくなる、破壊的な行動に出てしまうという場合は、かならず受診してください。
体に出現した不調は、「今のままの歩き方を続けないでください、立ち止まって考えましょう」というサインです。ひとりでぐるぐる考えるよりは、きちんと専門家に相談して、不調の根源を見つけ、お薬を飲む、漢方薬を試すなどしたほうがいいですね。
──体のサインを見逃さないようにしたいですね。PMSの解決方法には、どんな手段があるのでしょう。
清水 お薬をのむ場合は、ピルを飲むか、症状に合わせて漢方薬を飲むかですね。たとえば、むくみやすいという症状なら、水分の代謝を促す漢方薬などが効きます。精神症状が強い方であれば、眠れないときは入眠導入剤、不安になるようなら抗不安薬、気分が落ち込むときは抗うつ剤、というように、心療内科的なお薬を使う場合もあります。症状が生理前に限定されているのであれば、たとえば「1ヶ月のうち10日間だけ抗うつ剤を飲む」といった使い方をされる方もいらっしゃいますよ。
低用量ピルとアフターピルの違いについて、きちんと知ろう
──ピルについても、きちんと知っておきたいのですが。
清水 ピルは、エストロゲンというホルモンの含有量によって、高用量、中用量、低用量、超低用量の4種類があります。ホルモン量が少ないほど、副作用も少なくなります。PMSの治療に使われるのは、保険が適用される低用量や超低用量のピルです。1シート分のお薬のホルモン量が変わらない、一相性というものですね(ホルモンの量が異なる2種類の薬が入っているものを二相性、3種類の薬が入っているものを三相性という)。ピルの種類は、どれがいい、悪いということはあまりなく、ご本人に合うかどうかで処方します。
──ピルが合っているかどうかは、どのように判断すればよいのでしょう?
清水 「合わない」というのは、副作用が出るということです。通常、ピルを飲みはじめたときに出てくる、気持ちが悪くなる、頭痛がする、不正出血が続く、むくむ、胸が張る、といった不快な症状(マイナートラブル)は、飲み続けるうちに落ち着いてきます。2〜3シート服用を続けてもそのような症状が消えない場合は、違う種類のピルに変えてみるといいかもしれませんね。ちなみに、中用量、高用量のピルについては、現在はほとんど使われていません。低用量、超低用量のピルが開発される前の、昔のピルです。
──アフターピルは、また違う種類のお薬なのですか?
清水 緊急避妊薬のことですね。緊急避妊薬は、妊娠のリスクがある性行為が発生したとき、72時間以内に服用すると、避妊が可能になるお薬です。ピルには、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種類が含まれていますが、緊急避妊薬には、黄体ホルモンだけが入っています。
この緊急避妊薬が承認、開発されるまでのあいだは、中用量のピルをまず2錠飲んで、12時間後にまた2錠飲み、合計4錠飲むという、非常に高濃度のホルモンを取り込む方法(ヤッペ法)がかわりに使われていました。そのような経緯もあり、「緊急避妊薬」と「ピル」が混同されやすいのですね。現在は、緊急避妊専用のレボノルゲストレルというお薬が発売されていますから、緊急避妊にはこちらを使います。
ピルを服用できるのは、何歳から何歳まで?
──ピルは、どういったタイミングで飲みはじめたり、飲み終えたりするのがよいのでしょう?
清水 生理の周期でいうと、飲みはじめは生理の初日からだいたい1週間以内です。この時期に婦人科にかからなければならないというわけではなく、不調を感じたら受診して、ピルを処方してもらっておき、次の生理を待って飲みはじめることができます。生理がはじまって2週間後に飲みはじめても体に害はないのですが、ピルに期待するメインの作用は、排卵を抑えること。排卵の直後や排卵後に飲みはじめても、あまり意味がないんです。いつ飲みはじめればよいかは、処方されたときに指示がありますから、参考にしてくださいね。
いつまで飲み続けるかは、「ご本人が必要だと思うあいだ」です。PMSに関して言えば、症状がある程度落ち着くまで飲み、落ち着いたらいったんやめてみるというケースもあります。あとは、避妊が必要な期間ですね。妊娠を希望するタイミングで飲むのをやめて、子どもを産んだあとで、必要ならばまた飲みはじめます。
──年齢で言うと、何歳くらいまで服用できるのでしょう?
清水 基本的に、50歳以上の方にピルはおすすめしません。理由のひとつに、閉経に向かっている年齢ですから、50歳以上の方でピルが必要な症状が出てくるケースはまれであることが挙げられます。さらに、ピルの副作用のひとつに、血の塊(血栓)ができて血管に詰まってしまう血栓症という病気があるのですが、この血栓症のリスクは、年齢とともに上がるのです。そのリスクがピルのメリットを上回ってしまうのが、目安として50歳。45歳以上ではじめてピルの服用を開始する場合も、やはり血栓症のリスクがありますから、40代の人にはじめてのピルは出さないという先生もいらっしゃいます。ピル以外の手段があれば、その手段を優先しようということですね。
一方、継続的にピルを飲んでいる人が、45歳を超えたからといってピルをやめる必要はありません。血栓症の要注意期間は、とくに飲みはじめの3ヶ月で、そこからゼロにはなりませんが、だんだんと下がっていきます。ただし、一度飲むのをやめると、血栓症のリスクはもとに戻りますから、注意が必要です。
──反対に、服用できるのは何歳くらいからですか?
清水 初潮が来ていて、ある程度の回数の月経が来たタイミングで飲みはじめることができます。たとえば、初潮は来たけれど、2回目の月経はまだ来ていないという場合、ピルを飲みはじめるかどうかは検討が必要ですね。初潮のあと、不規則ながら3回ほど生理が来て、しかも初潮からすごく重いといった場合は、14〜15歳でもピルを飲みはじめることは可能です。
現代では、小学生でも初潮が来る人がいます。通常、月経が来るともに、骨端線(骨の端にある、伸びる余地のある部分)が固まり、それ以上背は伸びなくなるのですが、ピルを飲みはじめると、「これ以上背は伸びない」という状態を増長することになります。ですから小学生の場合は、きちんと生理が来ているかどうか、背の伸び具合などを確認して、ピルを飲むか、ほかの手段を検討するかを相談してください。
漢方薬やカウンセリングなどの解決策も
──ピル以外の解決方法として、漢方薬も効くと聞いたことがあるのですが?
清水 漢方薬も有効です。漢方薬は、症状を抑えるものではなく、体の中の気・血・水のバランスを整えるもの。100ほどの種類がありますが、それらは、たとえば瘀血(おけつ:血の流れが滞っている状態)に対しては滞っている血を巡らせる作用が強いものを、水毒(すいどく:体内で水分の過不足が起こっている状態)には水はけをよくする作用が強いものを、だるい、疲れやすいといった状態のときには補気剤を、イライラしてキーッとなったりカッとなったりする人には気を鎮める作用のあるものを、というように、あくまで気・血・水のバランスを取るものです。医師は、どのような症状が出ていて、どの漢方薬がその状態のバランスを整えるのに適しているかを見て、処方します。
──実は以前、漢方薬を試してみたことがあるのですが、効き目が出るのがずいぶん遅くて……。漢方薬は、効き目が感じられるまでに時間がかかるものなのですか?
清水 製剤の種類によりますね。漢方薬は、いくつもの生薬を混ぜ合わせて作るお薬です。混ぜ合わせているものの種類が少ない方が効果は早く出ますから、即効性を求める場合は、すぐに効果があらわれるものを選びます。製剤によっては、「イライラしたときに飲んでください」という使い方もできるんですよ。いろいろな種類を混ぜ合わせている製剤ほどゆっくり効きますから、そういったお薬は、体質改善をするつもりで使うといいですね。冷えやすい体質を改善する当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、気のバランスの不安定さを改善する加味逍遙散(かみしょうようさん)などがよく使われます。
漢方薬は、体質改善のために継続的に飲むものと、イライラしたときなどだけ飲むものとを使い分けることも可能です。PMSの症状が多様な場合や、ピルだけでは改善できない症状がある場合は、漢方薬も組み合わせて処方することがあります。
漢方薬は、ひとつの種類を試してみて合わなくても、ほかの種類であれば効くこともあります。今は、漢方医や漢方薬専門薬局など、漢方を専門にしている病院や薬局もありますから、そちらと婦人科を掛け持ちで受診している方もいらっしゃいます。ピルに抵抗がある方にも、漢方薬をお出ししていますね。
──漢方薬にも、いろいろな使い方があるんですね。ピルと漢方薬のほかにも、改善策はありますか?
清水 栄養改善も大切です。基本的なビタミン、カルシウムなどはサプリメントを活用するといいでしょう。月見草オイルに含まれている必須脂肪酸のひとつ、リノレン酸は、気分が落ち着くという効果があります。気分のアップダウンが激しく、イライラしてしまうという方は、空腹時に甘いものや糖の含まれたものを取らない、食事もパンやパスタといった糖質だけでなく、旅館の朝食のような食事を取るように心がけるなど、糖の取り方を工夫してみてください。食べる順番も、汁物や野菜から魚、最後に肉という、コース料理のように食べるといいかもしれません。
PMSの症状がある人は、糖質過多の人、小腹が空いているときに糖を取るという人が多いんですよ。小腹が空いているときは、血糖値が低くなっています。そのような状態で糖質を取ると、血糖値が急に上がってしまうんですね。体が血糖値を下げようと反応して、そのあと、低血糖になるんです。この血糖値の上下が大きいほど気分のアップダウンも大きくなりますし、体のだるさも出てしまいます。小腹が空いたときは、クッキー、チョコレート、飴などよりも、アーモンドなどのナッツ類か、チーズを食べるのがおすすめです。ナッツと小魚が一緒になったおつまみも、カルシウムが取れるのでいいですね。
また、精神的な症状には、カウンセリングが有効なことも多くあります。イライラなどは、対象者が限られているのか、そうでないかによって対処法が変わってきます。多く見られるのは、夫、子ども、親といった、身近な人に八つ当たりするというケースですが、そういった場合、そこにコミュニケーションの不具合がないか、ふだんからご自身が耐えていることがないか、あらためて考えたほうがいいでしょう。
信頼できる“かかりつけ医”を見つけよう
──なるほど、よくわかりました。最後に、地方住まいなどで自分の不調を相談できる婦人科医が身近にいそうにない場合、どうすればよいでしょう?
清水 「どの病院に行けば理解がある医師に巡り会えるか」ということであれば、NPO法人女性医療ネットワークや、一般社団法人日本家族計画協会がメンバードクターとして紹介している病院に行くというのも、ひとつの方法ですね。全国にそういった病院があるわけではありませんが、最近では、新型コロナウイルスの影響もあり、オンライン診療に対応している病院も増えています。オンライン対応が可能な病院を探してみるのもいいでしょう。
当院でもオンライン診療は受けつけていますが、初診の方や、はじめてピルを飲む方にはさまざまな説明が必要ですから、可能であれば最初はリアル受診して、処方が安定してきたらオンライン診療を使うといったやり方のほうが、スムーズだとは思います。
最近は、アプリを使った文字のやりとりだけでピルのオンライン処方ができる病院もあるようですが、できればビデオチャットなど、映像と音声でお話ししながら診察ができるところを選びましょう。やはり地方住まいでも、かかりつけの医師は見つけたほうがいいと思います。当院は横浜にありますが、静岡からいらっしゃる方もいるんですよ。お住まいの地域では難しい場合も、信頼できる病院で処方を受けられるよう、いろいろ工夫してみてください。
取材・文=三田ゆき