「幸せじゃないラブソング」巴奎依/私たちの偏愛K-POPプレイリスト⑤
公開日:2020/12/18
“Dynamite”で第63回グラミー賞の最優秀ポップデュオ/グループパフォーマンス部門にノミネートされたBTSをはじめ、一過性のブームを超えて、世界の音楽シーンにおいても不動の地位を確立したK-POP。日本でも街中やテレビのBGMで耳にする機会が増え、興味を持ち始めた人も多いだろう。
すでにK-POPに慣れ親しんでいる人はもちろん、「『Dynamite』の次に何を聴けばいいの?」という初心者まで楽しめる導入編として、K-POPを愛してやまない著名人が「ごく私的なおすすめプレイリスト」を紹介します。
Vol.5 巴奎依「幸せじゃないラブソング」
第5回のゲストは声優の巴奎依さん。最近では、インターFM「DJサブカルクソ女の音楽解体新書」でDJとしても活躍中の彼女が選んだ“5曲”とは!?
K-POPの魅力とハマったきっかけ
「その時々で流行っている音楽の作りと、音楽の幅広さをキャッチーに知るのに一番適しているのがK-POPなのではないか、とK-POPに触れるたびに思います。私は元々HIPHOPラップが好きだったのと、女性の等身大さや強さが好きだったのもあり、女性韓流アイドルはまさにどんぴしゃでハマりました。
自分達が今魅せたいものは何か、大所帯なグループになればなるほど予期せずブレてしまうものだと思っていましたが人数が多かろうが少なかろうがそんなことは関係なく、魅せたいものが明確に伝わってくるK-POPは知れば知るほど面白いです。
こんなにK-POPにのめり込んだのは、私が今も一番好きなBLACKPINKがめちゃくちゃに格好良かったからだと思います。
今回選んだプレイリストは、どれも本当に好きな曲ばかりです。日本語にはない韓国語ならではの絶妙な言葉のニュアンスやノリを楽しんでます」
①LOVE FOOLISH/TWICE
「個人的な癖(へき)で、アイドルが救われない恋愛について歌うことにたまらなくロマンを感じてしまうのですが、まさにそんな曲です。邦楽ではあまり耳馴染みのないFoolishだとかのワードにとてもときめいてしまいます」
②EYES/IZ*ONE
「何度も繰り返し歌われる『Crazy for you』という言葉の意味を考えさせられる一曲です。夏目漱石が『I love you』を『月が綺麗ですね』と訳したような“何か”をこの言葉に感じてしまいます。自分ならどんなニュアンスで訳すかなと、ドキドキします」
③KILL THIS LOVE/BLACKPINK
「『LET’S KILL THIS LOVE』と歌いながらバズーカをぶっ放す振り付けを踊るBLACKPINKを見て、アイドルは幼く・可愛らしくと育ってきた私には衝撃的でした。最高にクールです」
④Nonstop/OH MY GIRL
「韓国ですごく有名な曲なのですが、日本ではまだKPOP好きしか聞いていないイメージです。韓流ドラマ『サイコだけど大丈夫』でも劇中にかかるくらいでした。KPOPの入口に最適な一曲です」
⑤Psycho/Red Velvet
「落ち着いた音楽と強いワードチョイスのギャップが面白い曲です。悲しくはないけど、虚しいでもない、だけど穴がぽっかり空いてしまったようなどうしようもない気持ちがそのまま音になっています」
<第5回につづく>