『東京タラレバ娘』東村アキコの最新作! 初恋をめぐる物語『私のことを憶えていますか』に「切ねえ。何て切ないんだ」と反響続出

マンガ

公開日:2020/12/22

私のことを憶えていますか
『私のことを憶えていますか』1巻(東村アキコ/文藝春秋)

 数々のヒット作を生み出してきた東村アキコの最新作『私のことを憶えていますか』の紙版コミックス1巻(文藝春秋)が、2020年12月8日(火)に発売された。誰もが共感できる“初恋”をめぐる物語に、ネット上で「東村アキコさんの漫画は本当にキュンキュンする」「読んだら興奮して寝れない。恋したい」「これはヤバい。めちゃくちゃ先が気になる…」と絶賛の声が上がっている。

 同作の主人公・遥は、ゴシップサイトのライターとして慌ただしい日々を送る女性。職場で迎えた30歳の誕生日、遥は憧れの俳優だったSORAの熱愛報道を知り、ショックを受ける。そこで同僚から「遥が好きになる芸能人はみんな顔が似ている」と指摘され、自分の好みについて疑問を抱くことに。

 過去に好きだった人の顔を振り返っていく内に、20年近く忘れていた“初恋のあの子”を思い出す遥。自分の気持ちに正直になれず、当時は結ばれることがなかった相手──。ふとしたきっかけで蘇った恋心が、長い時を超えてふたたび動き出す。

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 これまで東村はアラサー女性のこじれた恋を描いた『東京タラレバ娘』や、オタク女子の気持ちに寄り添った『海月姫』など、さまざまなラブストーリーを手掛けてきた。今回の作品でもリアルな心情描写は健在で、読者からは「めっちゃノスタルジックー! 切ねえ。何て切ないんだ。幼少期の初恋の男の子をふと思い出すって多分みんなあるあるだと思うんだ」「さすが東村アキコ先生。こんなんありえるわけないじゃん、イタイやつじゃん…と思いながら期待してしまう。わかる」と共感の声が広がっている。

 同作の刊行にあたって、東村は「初恋にも満たないような遠くて淡い記憶、もしその『あの子』と再会したら、今の自分はその子にどう見えるだろう、そんなテーマで描いた作品です」とコメント。作品には自らの実体験なども反映されているようで、「フルカラーでしかできない表現で、自分の経験や記憶も重ねながらあの頃の切ない気持ちを漫画にしてみました。ずっと前から描きたくて描きたくて大事に温めてきたお話です」と語っている。

 コミックスの第2巻は、2021年2月上旬に発売される予定。一筋縄ではいかない恋愛の行方を、ぜひ自分の目で確かめてみてほしい。