焼酎ブームの源流はここにあった! 麹の可能性に迫る『麹親子の発酵はすごい!』が絶賛される理由とは?
公開日:2020/12/27
ここ最近、世間では焼酎ブームが到来中。「キンミヤ焼酎」や「黒霧島」などを始めとしたブランドが幅広い年代層から人気を博している。そんな中、焼酎ブームのルーツとも言える「源麹研究所」の経営者が一冊の本を出版し、ネット上で注目を集めている。
2020年12月16日(水)に発売された『麹親子の発酵はすごい!』は、鹿児島県で源麹研究所を経営する農学博士・山元正博と、その息子である医学博士・山元文晴による共著。麹による人間の免疫力増強や健康維持をもたらす力から、廃棄物を家畜用の乾燥資料に転換する力まで、麹の計り知れない可能性が一冊にまとめられている。
麹と言ってもなかなか具体的なイメージが湧かない、という人は多いはず。しかし実際にはお味噌汁やしょうゆなど、日常生活のさまざまな場所で麹は大活躍している。日本のお酒や和食に使う調味料は、ほとんどが麹によって作られているというから驚きだ。
またお酒を造る際にも、麹は欠かせない存在。日本酒や甘酒には黄麹、焼酎には黒麹や白麹が使われている。そして黒麹の1つや白麹を発見したのは、正博の祖父である河内源一郎という人物らしい。
書籍内ではそんな麹をめぐって美容や健康、育毛やメタボリックシンドローム対策など、多岐にわたる可能性が解き明かされていく。また塩麹・甘酒・麹水を使った簡単レシピも紹介されているため、実生活でも役立つだろう。
研究者の熱意がほとばしる“麹尽くし”の一冊に、ネット上では「とにかく、麹と向き合ってみようという気にさせてくれます。2人の情熱が結果的に読者である私たちを救ってくださることになっていると、この本を読んでいてしみじみ伝わってきます」「麹って本当にすごい。ふだんお酒を飲んでる時は全く意識したことがなかったから、いろいろと驚かされた」といった声が上がっている。
「麹は人類に対してもたらされた最高のギフト」──。同書の中で、正博はそんな風に麹の可能性を表現していた。奇跡の微生物が人間に一体どんな恵みをもたらしてくれるのか、ぜひ本を開いて確かめてみてほしい。