有給休暇の取り方から契約更新のポイントまで… 非正規社員なら絶対に知っておきたい60の事例!

ビジネス

公開日:2020/12/26

「非正規」六法
『「非正規」六法』(飯野たから:著、横山裕一:監修/自由国民社)

 派遣社員や契約社員、アルバイトといった“非正規”で働く人々の割合は年々増加し、就労人口の4割に迫ろうとしている。その一方、正社員との待遇格差や一方的な解雇・雇止めなど、不安定な身分として問題視される例も後を絶たない。自分の身を守るためには、しっかりと知識を身に付けておく必要がある…。

 本職の弁護士が監修を務めた『「非正規」六法』(飯野たから:著、横山裕一:監修/自由国民社)は、そんな非正規社員の心強い味方となってくれる1冊だ。書籍内では、非正規社員が知らぬ間に受けている差別とその解決法を、60もの事例を挙げながら紹介。有給休暇の取り方から健康保険への加入、契約更新のポイントまで、幅広い知識がわかりやすく解説されている。

 第1章では、非正規社員をめぐる“労働条件”がテーマに。「派遣先の正社員と同じ仕事でも、派遣社員は給料安くて当たり前?」「週3日、午前中だけパートで働いているとき、有給休暇はもらえるの?」「業績が悪化したからと、一方的に給料を減額されたら?」など、気になるけれど中々聞きにくい金銭面の悩みが掘り下げられていく。

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 また、第2章で取り上げられるのは、仕事上で事故やトラブルが起きた時の対応方法だ。「フルタイムの契約社員でも会社の健康保険に加入できないの?」「週4日、1日5時間のバイトなら厚生年金に入れるの?」など、知識がなければ判断が難しい健康保険や厚生年金の仕組みを学べるだろう。

 第3章では、一方的に解雇や雇止めをされた場合の対策を紹介。「居酒屋のアルバイトは、客が減ったらクビになる?」「契約があと2か月残っているのに、業績悪化を理由に突然解雇を言い渡されたら?」など、コロナ禍の今だからこそ知りたい疑問が取り上げられている。

 著者の飯野たから氏は、『損せず別れる・男の離婚読本』や『戸籍のことならこの1冊』(いずれも自由国民社)といった著書を手掛けてきたフリーライター。専門家との共著も多く、今回の書籍では東京弁護士会の弁護士・横山裕一氏が監修を務めている。

「非正規だから…」と差別を受けるのは不当なこと。有期雇用やアルバイトとして損をせず、納得のいく働き方ができるように、ぜひ同書に頼ってみてほしい。