「朝残業」とは? 残業代はつく? 朝型勤務のメリットを考えてみる

ビジネス

公開日:2021/1/22

「朝残業」とは? 残業代はつく? 朝型勤務のメリットを考えてみる

 残業といえば「夜遅くまで勤務する」というイメージがありますが、最近では「朝残業」を採用する企業も少なくないようです。夜ではなく朝に残業するメリットは、一体どういうところにあるのでしょうか。

朝に残業するメリットとは?

 大手総合商社の「伊藤忠商事株式会社」は、2013年から「朝型勤務」制度を導入。「より効率的な働き方の実現」を狙いとしたもので、深夜勤務と同様にインセンティブが支払われるそうです。また健康管理の観点から「軽食」の支給も。一方で午後8時~午後10時までの勤務は、「原則禁止」となっています。

 まさに“朝残業”といえる取り組みで、近年ではそのような制度を採用する企業が増えている模様。実際にネット上では「うちの会社にも『朝残業』を取り入れてほしい!」「『残業は夜にやるもの』っていう固定観念がもう古いかも」「夜遅くまで会社にいるなら、早く来て早く帰りたい」といった声もあり、朝残業を望んでいる人は少なくありません。

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 メリットとしてよくあげられているのは、「朝の方が効率よく仕事ができる」「へとへとになって夜に残業するより生産性が上がりそう」といったもの。全ての人が「朝型」とは限りませんが、人によっては「夜よりも仕事ができる」という人がいるのも事実。それぞれの活動時間帯に合わせた、多様な働き方を選べるのも「朝残業」の良さではないでしょうか。

朝残業で通勤ラッシュを回避!

「朝型勤務」のメリットとして、以前「厚生労働省」の広島労働局は「通勤時の渋滞や混雑を避け通勤の疲れを解消できます」と紹介していました。朝早く出ることでラッシュの時間帯を避けることができ、ゆったりと通勤ができるのだとか。その他にも同局は「時間外労働の削減効果等も認められています」「職員の健康面での効果も出ています」「心に余裕ができ精神面でもポジティブな変化が認められます」といった項目をあげて、「朝型勤務」を推奨しています。

 一方で朝型の残業には、「それで効率が上がる人はいいけど、自分は朝に弱いから強制されるとつらい」「いつ残業しようと、根本的な拘束時間を減らさなきゃ生産性は上がらなそう」「夜か朝か選べるようにしてほしい」といった意見が寄せられていました。また「朝残業でも残業は残業だから、ちゃんと残業代を払ってほしい」との声も。「伊藤忠商事株式会社」はしっかりインセンティブを出していましたが、企業によっては「サービス朝残業」を強いられるケースもあるそうです。

 あくまで数ある働き方の一つとして、朝残業を適切に導入する会社が増えていくと良いですね。