将来7割の男性がスキンケアを始める? “清潔感”で仕事の成果を上げよう
公開日:2021/1/19
2020年、人と会う機会が極端に減った。仕事はリモートワークになり、同僚とは基本的に画面越しでしか会っていない。テレビ会議では上半身しか映らないから、全体を意識した服選びもしなくなった。代わりに、“顔の印象”への意識は高まったように思う。会議中、常に自分の顔が映っているからだ。周りにも、顔の印象を明るくするためにライトを設置している人もいる。
見た目の印象は、仕事の成果にも影響を与える。特に、取引相手など外部の人を相手にする職種では顕著だろう。社内で完結する仕事でも、清潔感があるに越したことはない。だが、大事さはわかっていても「何をすればいいかわからない」というのが世の男性の本音ではないだろうか。そこで『大人男子の「超」清潔感ハック』(宮永えいと/KADOKAWA)を紹介する。本書は、ビジネスマンの“身だしなみ”――スキンケア、メンズメイク、ヘアスタイル、ファッションのすべての基本を教えてくれる。
■ビロビロな唇をなんとかする方法
顔のパーツのうち、唇にまで気を配っている男性は少ない。しかし、特に冬場は空気が乾燥し、唇が割れたり皮がむけてしまったりする。本書によれば、女性は案外こういうところを見ているそうだ。唇は、3~5日周期で細胞が入れ替わる。改善すれば効果が表れやすい。
基本の対策は保湿であり、リップクリームを塗ること。単に乾いたときに塗るだけではなく、タイミングを工夫すれば効果が高まる。著者によれば、ご飯を食べた後に口をふき、リップクリームで保湿するのがいいという。特に気を付けてほしいのが、辛いラーメンやポテトチップスなど刺激の強いものを食べたとき。舌でペロッと舐めるだけでは解決しないので、ぜひリップクリームを習慣化してほしい。最近は男性向けのかっこいいパッケージのものもあるから、持ち歩くのも恥ずかしくないそうだ。
■将来7割の男性がスキンケアを取り入れる
本書は「スキンケア」の項目にも力を入れている。肌がきれいになれば、テレビ会議で映る顔も明るくなり、印象が良くなる。本書によれば、最近は20~40代の男性の40%が何らかのスキンケアを取り入れており、著者は今後SNSなどの影響で7割ほどに上昇すると予想している。とはいえ、スキンケアは多くの男性にとって未知の領域で、何から手を付ければいいかわからないだろう。初心者が気を付けるポイントはどこなのか?
著者は、具体的なアイテムを選ぶ前に、次の3つを知ってほしいという。
・必要なアイテムの用途を理解する
・自分の肌の悩みを知る
・自分の肌タイプを診断する
本書はまず、「洗顔料」や「化粧水」など今更聞けないスキンケアアイテムの役割を解説。その後「乾燥肌」「脂性肌」などの肌質を教えてくれるから、自分がスキンケアで注意するポイントがわかるのでぜひチェックしてみてほしい。
他にも「疲れ顔の原因・クマを徹底的に予防する」「ビジネスマンが前髪を上げるべき理由」「白シャツで清潔感をアップ」などを紹介。“身だしなみ”にまつわるテクニックは、興味のない男性が知らないだけで、すでに方法は確立されているものばかりだ。高いお金をかけたり、画期的な何かをしたりする必要はない。本書でその基本を知るだけで、あなたの印象はぐっと良くなるはずである。
文=中川凌
(@ryo_nakagawa_7)