オカモトレイジ(OKAMOTO'S)「第三次ブーム爆発前夜、2017年の名曲たち」/私たちのK-POP偏愛プレイリスト⑦
公開日:2021/1/22

もはや、世界の音楽シーンにおいて不動の地位を確立したK-POP。しかし、一口に“K-POP”と言えど、Hip Hopからバラードまでジャンルは多岐にわたる。
「BTSの『Dynamite』の次はどんな曲を聴いたらいいの?」という人も「長年親しんでいるけれど、もっともっとK-POPを楽しみたい」という人も、K-POPを愛してやまない著名人が選んだ「ごく私的なおすすめ5曲」をチェックして。
“だれかのおすすめ”というフィルターを通すことでまた違った楽しみ方ができるのも音楽の魅力。アルゴリズムでは決して再現できない温もりのあるプレイリストをご覧あれ。
Vol.7 オカモトレイジ(OKAMOTO’S)「第三次ブーム爆発前夜、2017年の名曲たち」

第7回のゲストはOKAMOTO’Sのドラマーにして、カルチャーシーンのキーパーソンとして注目を集めるオカモトレイジさん。バンド活動の他、K-POPラバーとしての活動も話題の彼が今回テーマにしたのは「2017」。その理由は…!?
俺のKポペンとしてのキャリアが幕を開けた“2017年”
「K-POPにハマったきっかけは2016年末リリースのSHINee『1 of 1』なんですが、2017年が俺のKポペンとしてのキャリアの幕開けという感じだったので、この年に絞ったプレイリストにさせてもらいました。リリースされた曲は、ドメスティックとワールドワイドの狭間、第三次ブーム爆発前夜といった感じで、楽曲にもなんとも言えない煌めきがたくさん込められています。2017年の曲聴くと『やっぱK-POPめちゃめちゃ好き?』ってなっちゃいます。曲を選びながら、さっきもちょっと泣いちゃいました」
1:Gashina /SUNMI
「元Wonder Girls、SUNMIのソロ曲。手掛けたのはなんとBIGBANGや2NE1、BLACKPINKなど、数々のスターを世に輩出したプロデューサーTEDDY。SUNNMIとTEDDY、最高のDNAが交わったら神曲じゃないわけがない」
2:Boy/EXID ※ AL『Eclipse』収録曲
「アルバムのリード曲ではないが、いや、むしろリード曲ではないからこその…この攻め感なのだろうか。サビのドロップで3小節以上歌が入らない曲というのは実は珍しい(JENNIEの「SOLO」なんかもそう)。EP自体も名盤で、療養でリーダーのソルジ不在だったにもかかわらず、EXIDの底力を見せつけた一枚。そして、本作を手掛けたプロデューサー・シンサドンホレンイ(※)はマジで最高」
編集部注 ※シンサドンホレンイ: EXID「Up&Down」やMOMOLAND「BBoom BBoom」など数多くのヒット曲を手がけるヒットメーカー。
3:Wee Woo/PRISTIN
「I.O.Iのメンバーからナヨンとギョルギョンが参加しているプレディスのヨジャグル。楽曲には恵まれたグループであったものの、何の前触れもなく突如解散…。派生ユニットのPRISTIN Vもめちゃくちゃ良かっただけに、いまだに心残り。もう財力もあるはずだからもう一回やってくれ(泣)」
4:Beautiful/Monsta X
「サバイバル番組『NO.MERCY』からデビューしたスターシップのナムジャドル。とにかくウォノちゃんの筋肉自慢ね。マッチョ好きな方には是非オススメです(現在は脱退しておりますが、ソロで頑張っております)。個人的にはこの曲の“Everyday everynight I can feel you oh!”のところの“oh! ”のウォノちゃんが特に好きです。モネクのクリパ行ったのめちゃくちゃ思い出に残ってるな~」
5:High Five/Idol School
「これは厳密にはIdol Schoolというグループではなく、“Idol School(アイドル学校)”(※)というサバイバル番組のタイトルで、『High Five』はその番組のテーマ曲。番組はそこまで話題にならなったものの、楽曲はどれも良し。ここからデビューしたfromis_9もとてもオススメのグループなのですが、彼女らの楽曲が2018年以降だったのでここには入れませんでした。本当に本当に去年の中野サンプラザ公演行きたかったです。はやく韓国アイドルの単コン浴びたい」
編集部注 ※Idol School(アイドル学校):アイドル専用教育を通して、韓国No.1ガールズグループをデビューさせるアイドル育成型プロジェクトとして、2017年Mnetで放送されたサバイバル番組。
K-POPを布教するのもまた快楽
「僕の場合、イベントでDJをする時とかにHip Hopから上手に流れを作ってフロアのリスナー達にK-POPを無理やり聴かせたりしています(笑)。もちろん、バックヤードのラッパー達にも。韓国カルチャーに全然興味無いはずの人が『なんか知らないけど、曲結構知っちゃってる』と言っているのをよく耳にします。そういう快楽もある。恍惚。ぜひ、この5曲も楽しんでください。ドランクドラゴン塚地さんのプレイリストも気になるなぁ」
<第8回につづく>

