ついにゲーム化! 無駄に情感ありすぎる「マンションポエム」とは
公開日:2021/1/29
電車などで見かける高級マンションの広告には、壮大なスケールを感じさせる“ポエム”のようなキャッチコピーがよく使用されているもの。最近ではそうした広告が「マンションポエム」と呼ばれ、SNSなどで大きな注目を集めているようです。
話題のマンションポエムがゲームに
2019年10月には、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で「マンションポエムを生成するカードゲームの製品化プロジェクト」という企画が始動しました。
同企画によると、マンションポエムとは「無駄に情感たっぷりで詩的なキャッチコピー」のこと。具体例として「潮風と、静謐をまとうタワー生活。」「未来を紡ぐ、都心の先島へ。」「港都に、集う。水辺に、澄まう。」「誰も知らない憧憬が、日常となる。」といった文言も紹介されています。
今回のクラウドファンディングでは、そんなマンションポエムを生成するカードゲーム「ザ・ポエティックマンション」を製品化するための資金を募集。「ザ・ポエティックマンション」は様々なフレーズが綴られたカードによって、架空のマンションを精力的にアピールするというゲーム内容。上の句・中の句・下の句という文節ごとに25枚のカードを組み合わせることで、1万5,000通り以上の“それっぽいポエム”を作り出せるそうです。
マンションポエム×カードゲームという斬新なプロジェクト内容に、ネット上では「遊んでみたら絶対楽しいだろうな」「ありそうでなかった発想ですね」「着眼点がおもしろすぎる!」と興味を持つ人が続出。クラウドファンディングも好調で、発表翌日には目標金額を達成していました。
数年前から続いていた“マンションポエム”ブーム
2017年には日清の「どん兵衛」も、マンションポエムを取り入れた広告を展開していました。特設ページでは美しい夜景をバックに巨大などん兵衛が浮かび上がっているものなど、マンション広告でよく見かける写真が数多く登場。写真には「静寂の杜に、天プラの音(サクサク)が奏でる円舞曲(ワルツ)。」「天プラ。それは、天まで響くプライド。」といった“ポエム”が並んでいました。
さらに写真の端には極小フォントで「1992年に誕生した業界初『あとのせ式』天プラによるサクサクとした食感とエビの風味の融合により、おいしさが踊り出す様子を表現しています」といった注釈が。物件の立地を説明するかのような「熱湯3分の好アクセス」という文言などもあり、細部に至るまでマンション広告が再現されています。
手軽に手に入る買い物ではないからこそ、高級マンションにはロマンが詰まっているもの。ちょっとした現実逃避をしたい時には、マンションポエムを眺めてみてはいかがでしょうか?