Web版じゃダメ? 遅延証明書を受け取るためにもっと遅れた人の嘆き
公開日:2021/2/2
電車が遅延してしまった場合「遅延証明書」が発行されますが、証明書を求めて長蛇の列ができるのはよくあること。そんな中、最近では列に並ばなくても遅延証明書を受けとれるサービスが注目を集めています。
遅延証明書はWebで受け取れる!?
話題になったのは、「小田急電鉄」が提供しているスマートフォン向けサービス「小田急アプリ」。同アプリでは、列車の発車時刻や運行情報などを調べられる他、ホームページ上で発行されている遅延証明書を確認できます。
今や遅延証明書は、Web上で取得できる時代。例えばJR東日本が公開しているWebサイト「どこトレ」でも、「概ね5分以上」遅れた路線の遅延証明書が掲載されています。
会社などに提出する遅延証明書ですが、これまでは駅構内で紙の証明書を受け取るのが主流。しかし前述したように長い間順番待ちをしなくてはならないケースもあり、「遅延証明書を受け取るためにもっと遅れた」と本末転倒な事態も起こり得ました。
しかしWebなら行列に並ぶ必要もなく、ネット上では「いつでもどこでも遅延証明書を受け取れるとか神サービスでは?」「もっと早く知りたかった」といった声が。また遅延証明書については、やはり「証明書発行のために並んでる時間が、恐らく人生で一番無駄な時間だと思う」「前々から時間をかけて遅延証明書を受け取るのは馬鹿らしいとおもってた」といった意見も少なくありませんでした。
「紙の証明書」じゃないと認めない企業も!?
一方でWebの遅延証明書には、ちょっとした問題もある模様。SNSなどでは「『紙の証明書じゃないと認めない!』って会社も結構あるよね」などとも指摘されています。やはり比較的新しいサービスとあって、いまだにWebの遅延証明書は浸透していないのかもしれません。
実際にネット上では、「うちの会社は『Webからの印刷は認めない』って言ってたし、どんなに便利なサービスがあっても並ばなきゃいけないんだよなぁ」「いまだに『紙の証明書じゃないとダメ!』っていう企業は多いけど、合理的な理由はあるのだろうか」といった声が。
また遅延証明書に関する「謎ルール」については、「『その日の証明書じゃないと無効』っていうルールもよくわからない」とも言われていました。
しかしそうしたルールにも一応意味はあるようで、「単純に確認するのが面倒だから紙にしてもらいたい」「極論Webだと家にいても取れちゃうから、『ちゃんと出勤して駅にいた』ってことを証明するためにも紙である必要があるのでは?」と説明する人も。
Webの遅延証明書には、まだまだ改善の余地があるのかもしれません。