■「簡単もやしの卵♪中華あんかけ」（P.6）

　1つめは、つくれぽ1万5000人超えの殿堂入りレシピ「簡単もやしの卵♪中華あんかけ」。ごま油をひいたフライパンでもやしを炒め、塩コショウで味付けして器に盛り、フライパンに油を足して卵を半熟に仕上げ、もやしの上にのせる。あとはポン酢、砂糖、中華調味料の素、水、片栗粉を混ぜたものをとろみがつくまで加熱してのせ、ねぎを散らせば完成。

　ポン酢を使用することで、調味料の種類を減らしつつ程よい酸味で爽やかさも出せるのが魅力。炒めて焼いて加熱してひたすら重ねていくだけだが、卵とあんがプラスされることで、もやしの淡泊さを感じさせない食べ応えのある一品に仕上がっていた。フライパン1つで作れるのもありがたい。

■「ヘルシー！豚肉もやしの大葉フライ」（P.11）

　続いて「ヘルシー！豚肉もやしの大葉フライ」。豚薄切り肉を広げて青じそ、電子レンジで加熱したもやしをのせて巻き、薄力粉、卵、パン粉の順につけて油で揚げる。あとは斜め切りにして器に盛れば完成。もやしを巻く際、水気をしっかり絞るのがポイント。

　サクサクとした衣ともやしのみずみずしさ、青じその爽やかな香りが合わさり絶妙なバランス。揚げ物は重くてちょっと……と感じるときでも、もやしがプラスされていることでおいしく食べられる。ソースはもちろん、生姜醤油、レモン汁と塩コショウ、ねり梅＋ごま油などさまざまなタレと相性が良いので、いろんな味を試すのも楽しい。

■「もやしと豚肉の和風カレー炒め煮」（P.29）

　最後は「もやしと豚肉の和風カレー炒め煮」。豚こま切れ肉は食べやすく切ってカレー粉と醤油を揉みこんでおく。フライパンで油を熱し、豚肉、ししとう、もやしの順に炒めて塩コショウで味付けし、和風だしの素、水、醤油を加えて混ぜて1分～1分半ほど煮る。あとは水溶き片栗粉でとろみをつければ完成。

　多くの人が大好きなカレー味に仕上げることで、もやしが一気に主役級のおかずに！ カレールウではなくカレー粉を使用することでカロリーも抑えられるので、ダイエット中でも罪悪感少なめ。とろみがあり、ご飯にのせて丼にして食べるのもおすすめ！

　どのメニューも、もやしの良さを生かしつつボリュームや食べ応えをうまくプラスしてあり、我慢することなく食費やカロリーを抑えられる。もやしメインの料理でもここまでできるのか！と、改めてもやしの可能性を感じる結果となった。

　この『クックパッドの絶品もやしレシピ』には、ほかにも気になるレシピが満載。まだまだ外食しづらい日々が続きそうなので、これを機に片っ端から作って、もやしレシピのレパートリーを広げてみたい。

調理、文＝月乃雫