資産形成だけではない魅力も! オーストラリア・ゴールドコースト不動産投資のススメ

ビジネス

公開日:2021/2/8

オーストラリアに学ぶ「ゴールドコースト流・不動産投資
『オーストラリアに学ぶ「ゴールドコースト流・不動産投資」で長く儲ける、一生儲ける』(砂川盛作/合同フォレスト)

 コロナ禍で将来への不安を抱えている人たちも多いはずだ。仕事が続いていてもこの先でどうなるか分からず、貯蓄だけではなく、投資に関心を寄せる人たちも少なくない。そんな人たちにひとつの選択肢を提案するのが、書籍『オーストラリアに学ぶ「ゴールドコースト流・不動産投資」で長く儲ける、一生儲ける』(砂川盛作/合同フォレスト)だ。

今後の成長も期待される資源大国・オーストラリア

 本書のテーマにある不動産投資は「投資用の不動産を購入し、保有・運用・売却などの過程を経て、資産形成を図る手法」だ。他の手法と同じく「需要が高まれば高まるほど価格が上昇していくのが基本」で、もちろん価格が下落するリスクもあるが、人口の増加する国であれば「不動産を求める人が増える」ことも期待される。

 世界にはさまざまな国があるが、著者は、オーストラリアを代表するリゾート地・ゴールドコーストに注目している。

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 国としての経済指標をみると、2011〜2018年度までに「2〜3%の実質GDP(国内総生産)成長率を記録」しており、2000年代に入ってからは、移住者を含む人口も「毎年約40万人、年平均1.5%の割合」で増えているという。また、世界的に農産物や石炭、鉄鉱石などの輸出がさかんに行われるほどの資源大国で、近年は、日本企業も投資する「LNG(液化天然ガス)」の産出国としても期待されているのだとか。

ゴールドコーストが持つ資産形成プラスアルファの魅力

 オーストラリアの中でも、ゴールドコーストの不動産が人気の理由はいくつかある。中でも、単純な資産運用だけではなく、定年退職後も見据えた上で「ライフスタイルに応じた活用ができる」点に注目してほしいという。

 元々、ゴールドコーストは「避寒地」として発展してきた。年間を通して比較的「気候が温暖である」という特徴があり、オーストラリアの大都市であるシドニーやメルボルンが「冬場にかなり寒くなる」ことから、移住する人たちも少なくなかった。また、オーストラリアワインやオージービーフをはじめとする特産品の種類も豊富だ。

 穏やかな気候と豊かな自然に恵まれ、世界中からたくさんの観光客が訪れるゴールドコースト。別荘のようにリゾートを満喫したり、定年退職後に永住するという選択肢も考えられる。

 投資となると「目先の資産が増えるかどうか、資産形成に結び付くかどうか」ばかりに目を向けがちだが、著者は「プラスアルファの価値もきちんと評価してこそ、本当の意味でのリターンが得られる」とゴールドコーストへの不動産投資をすすめている。さらに、砂川氏によると直近のゴールドコーストの不動産は、家賃利回り3%程、価値の上昇率は7%程で、実質10%程度の利回りがあるので、優良な資産ともいえるのだという。

 本書ではさらに、現地の不動産を購入するための手続きなどを丁寧に解説している。コロナ禍で経済の状況が変化している今、人生設計の選択肢として注目してみるのもよいだろう。

文=カエデ・ユウリ