安いワインは悪酔いしやすいというのは間違い!? 実は高くても頭痛を起こしやすかった/毎日雑学
公開日:2021/3/2
今回は、安いワインほど悪酔いしやすいという噂が本当かどうかについて解説します。
雑学クイズ問題
二日酔いを起こさせる物質の名前は?
A. カテキン
B. チラミン
C. ヒスタミン
D. アセトアルデヒド
安いワインは悪酔いしやすいという噂は本当?
皆さんは、安いワインほど悪酔いするという噂があるのを聞いたことがありますか?
ワインに限らず、安いお酒もそのような説がありますね。
ワインについては、悪酔いを引き起こすとされる、フーゼル油というアルコール成分を多く含むと言われています。
しかし、実は焼酎の方がフーゼル油を多く含んでいるのです。
では、フーゼル油は焼酎より少ないのに、どうしてワインにはそんなイメージがあるのでしょうか?
その原因のひとつとして、赤ワインに入っているヒスタミンという物質が原因となっています。
ヒスタミンは血管を拡張する働きがあります。
血管が拡張された結果、神経細胞を圧迫して頭痛を引き起こしているのです。
また、赤ワインにはチラミンという物質も含まれています。
この物質はヒスタミンとは逆に、血管を収縮する働きがあります。
しかし血管が収縮すると、今度は脳が反発して過度に血管を拡張しようとして、結局ヒスタミンと同様に頭痛を引き起こしてしまいます。
更に、ワインにはメチルアルコールという物質も多量に含まれており、これも頭痛の原因となります。
つまり、値段に関係なくワイン自体が頭痛を起こしやすい飲み物だったのです。
したがって、安いワインは悪酔いするという説は間違いです。
しかし、安いワインに含まれる酸化防止剤が頭痛を引き起こすということもあるそうなので、安いワイン=悪酔いとなったのかもしれません。
逆に、本場フランス産の高いワインには、特にヒスタミンが多く含まれているそうです。
したがって、高いワインを飲む場合にも結局は頭痛を起こしてしまうのです。
では、そもそもなぜ悪酔いをしてしまうのでしょうか?
アルコールは体内で分解される途中でアセトアルデヒドと呼ばれる物質に変化します。
このアセトアルデヒドが非常に強い毒性を持っています。
このアセトアルデヒドを分解して体外に排出する役目を担っているのが、肝臓になります。
しかし、肝臓の能力には個人差があります。
その結果、分解しきれなかったアセトアルデヒドが吐き気や頭痛の原因となり、これが悪酔いを引き起こしています。
つまりは、お酒の種類は関係なく、アルコールの摂取量の問題ということです。
体内にアセトアルデヒドが翌日まで残れば、二日酔いとなります。
ここで、二日酔いを防止する手段をいくつか紹介します。
【飲酒前】
まずは飲酒前からです。
手軽に効果が得られるのは、スプーン一杯のオリーブオイルを飲むことです。
また、少量でもいいので、必ず食べ物や飲み物を飲んでおいてください。
【飲酒中】
飲酒中には酔いを早めたり、二日酔いになりやすくする行為がいくつか存在します。
それは、お酒のちゃんぽんや、運動、炭酸飲料割り、低カロリーアルコール、温めて飲む、などが挙げられます。
これらを控えることにより、二日酔いの予防となります。
【お酒によっても違う】
ワインが悪酔いしやすい事は説明しましたが、他にも悪酔いしやすい飲み物は避けましょう。
二日酔いしにくいお酒は、白ワイン、焼酎、ウォッカなどです。
比較的二日酔いが起こりにくいお酒ではありますが、やはり飲酒量によっては二日酔いを引き起こすため、適度に飲むようにしてください。
【二日酔いになってしまったら】
二日酔いになってしまった場合は、スポーツドリンクが有効です。
またオレンジジュースなども有効なので試してみてください。
雑学クイズ問題解答
雑学クイズ問題の答えは「D. アセトアルデヒド」でした!
まとめ
ワインには、ヒスタミン、チラミン、メチルアルコールなどの悪酔いしやすい物質が含まれている。
そのため、値段に関係なく、ワインは悪酔いしやすい飲み物である。
また、悪酔いについては、体内に残ったアセトアルデヒドという毒性の高い物質によって引き起こされている。
悪酔いしないためには、飲酒前や飲酒中の行動が大切である。
※提供している情報には諸説ある場合があります。ご了承ください。
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