置き換えダイエットの究極進化版!? オートミールを「米化」させて、ヘルシーダイエット
公開日:2021/2/21
オートミールとは、オーツ麦を加工した全粒穀物であり、海外ではとてもポピュラーな食べ物だ。ピンと来ない方はグラノーラに入っている乾燥したアレと言えばなんとなくイメージができるかもしれない。栄養価が高く、ダイエットにぴったりの食材なのだが、どことなく食べづらく、マイナスイメージを持つ人も多いだろう。そんな人にもぜひ試してほしいのが『オートミール米化ダイエットレシピ』(これぞう:著、石原新菜:監修/学研プラス)。
水を加え、「米化」することで食べやすくなることを発見した著者は、白米代わりに食べるというダイエットを実行。2年間で105キロから65キロ、40キロのダイエットに成功したという。この本ではオートミールの凄さと、「米化」の方法、おいしく食べられるレシピを詳しく紹介している。
オートミールの栄養素を余さず活用! 「米化」の方法とは
オートミールは腸内環境を整え、血糖値の上昇を抑制してくれる食物繊維が豊富な穀物。血中コレステロール値の低減、脂質の吸収を抑える効果も期待できる。さらにビタミンBやミネラルも摂れるので、食生活の改善にもふさわしく、プロアスリートも好んで食べるという。
ただ、水でふやかすだけ、という従来の方法だと……あまりおいしくない。これぞう氏も「まったくおいしくなかったです」と言い切っている。そこで編み出されたのが、水を入れて電子レンジでチンしお米風に仕立てる「米化」である。
米化の方法:
1.量をはかる(30g)
2.水を50mlいれる
3.500Wのレンジで1分加熱
4.ほぐして完成!
至って簡単な方法ながら、たしかにふわりとしてお米っぽくなる。コツはオートミール全体に水がまんべんなくかかるようにすること。粉っぽさが残ると食べづらくなってしまうからだ。30gを少ないと感じるかもしれないが、十分満足感が得られる。
和洋中、全部あり! 人気レシピはつい試したくなる
私もオートミールに苦手意識があったが、バリエーション豊かなレシピを眺めるうちに、つい試してみたくなった。いそいそと買いに行った。
レシピはおにぎりからチャーハン、リゾットからスイーツまで、幅広く載っている。著者は料理が苦手だそうで、簡単で洗い物も少なく済むレシピばかりなのがうれしい。
レシピ人気ベスト7のうち、2位の「極上のTKO」(卵かけオートミール)と6位の「ほうれん草のクリーミーリゾット」を試してみた。
「TKO」は何しろすぐできる。基本のオートミール米化を行ったあと、卵を割り入れて混ぜ、電子レンジで再度20秒ほど加熱するだけ。スタンダードなしょうゆはもちろん、焼き肉のたれやポン酢など、お好みで楽しめる。朝ごはんにもぴったりだ。
クリーミーリゾットは豆乳を使用した、栄養価も高いメニューだ。
・オートミール……20g
・水……30ml
・ノンオイルツナ……70g(1缶)
・ほうれん草(冷凍/生でも可)……30g
・チーズ(割けるタイプ)……25g(1本)
A
コンソメ(顆粒)……小さじ2分の1
鶏ガラスープ(顆粒)……小さじ2分の1
粗挽き黒こしょう……少々
塩……少々
豆乳……60ml
リゾットというと難しそうに感じるがこのレシピは簡単。電子レンジだけでできるのもうれしい。まずオートミールを米化したら、ツナ、ほうれん草、チーズとAを加えてから、さらに3分加熱する。よく混ぜれば完成である。
これがとてもおいしかった。豆乳とチーズのコクがとってもクリーミーで、オートミール20gのみとは思えない満足感。遅めの夕飯の時はこれひと皿くらいでちょうどよいかもしれない。
チャーハンやビビンバなど、ダイエット中には手を出しにくいメニューも、オートミール米化なら罪悪感なしに作れる。最初は大きめの袋を「食べきれなかったらどうしよう」と不安だったが、すっかりハマってしまった。満足感あるオートミール米化ダイエット、選択肢のひとつに取り入れてみてはいかがだろうか。
文=宇野なおみ