それ、本当に必要な物ですか?「まだ使える」「いつか使う」と決別しよう/「ちゃんとしなきゃ!」をやめれば二度と散らからない部屋になる②

暮らし

公開日:2021/2/28

「ちゃんとしなきゃ!」と一念発起して片付けをしても、その状態を保てず、再び散らかってしまうことも…。そこで本書は、「元 片付けられなかった人」である著者が「自身の性格にあった片付け方」をご紹介。“大雑把民”でも「二度と散らからないキレイな部屋」はキープできる!

「ちゃんとしなきゃ!」をやめれば二度と散らからない部屋になる
『「ちゃんとしなきゃ!」をやめれば二度と散らからない部屋になる』(なぎまゆ/KADOKAWA)

「本当に必要な物」のために「まだ使える」「いつか使う」と決別する

 大雑把民が片付けられない原因の一つとして

不要な物を持ちすぎていて、物が管理しきれていない

ということがあります。

 

「いやいや、たしかに物は多いけど、そこまで不要な物はないはずだよ」

「散らかってはいるけど、どこに何があるのか把握はしているよ」

と言う人は、本当にそうでしょうか。

 ギチギチに詰まった食器棚には、何年も使っていない食器や調理器具が入っていませんか? クローゼットの奥にある段ボールの中身を、即座に答えることができるでしょうか?

 片付けが苦手な人の部屋の中には、本人が気づいていないだけで、手放せる物が山のように埋まっています。

 

 片付けられない人の特徴の一つに「まだ使える」「いつか使う」ばかりで、物をなかなか減らせないということがあります。

 私も片付けができなかった頃、何十個もあるバッグを「まだ使える」「いつか使う」という理由で、手放すことがなかなかできませんでした。

 しかしいざ片付けをはじめた時に意識してそれらのバッグをよく見てみたら、ずっと使っていなくて型崩れしていたり、流行から大きく外れていたり、色が褪せていたりしていて、どれも「まだ使えるバッグ」「いつか使うかもしれないバッグ」なだけであって「自分がぜひ使いたいと思うバッグ」ではありませんでした。

 それでも「まだ使える」「いつか使う」物を手放すとなると「もったいない」という罪悪感がぬぐい切れず、手放すのを迷っていました。

 しかし、片付けのたびに何度も「このバッグ、捨てるか残すかどうしよう」と迷っている「時間」や、微妙なバッグを置く「場所」、使うかどうか分からないバッグを管理する「手間暇」など、それこそが一番もったいないのではないか、と考えるようになりました。

 

「まだ使える」「いつか使う」という物を手放して、「絶対に必要」「ぜひとも使いたい」という物のために、自分の限られた時間や場所を使うことが大切なんだ、ということに気づいてから、私は少しずつ物を手放すことができるようになっていました。

 

 物を手放すことは、自分を削られてしまうようで抵抗がある人もいるでしょう。しかし、物を管理するために費やす時間や場所や労力も、私たちの大切な資産なのです。

 

「本当に大切にしたい物」に集中するためにも、勇気を出して「まだ使える」「いつか使う」を手放すことを、検討してみてください。

「ちゃんとしなきゃ!」をやめれば二度と散らからない部屋になる

<第3回に続く>

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