まずは「準備編」お金にモテるようになろう

　お金は寂しがりだとはよくいわれることだが、実際、「あの人ならお金に愛されちゃうよね」という人こそ金運を引き寄せられるのだという。第一章は準備編。お金をもたらす「しくみ」を知ることから始まっている。

　面白いのが、神社のお参りで住所氏名を言うのはラブちゃんいわく「おこがましい」ことだそうだ。

それは自分だけが幸せになればいいという心だから。
神様がどう思うか考えてみましょう。
「今すぐ助けてほしい」という人は、助けてもらえないのが運の法則です。
「できることは全部やった。もうこれ以上は無理。終わった……」というときにチャンスがやってくるのです。

　なので、神社ではざっくりとしたお願いごとだけに留め、お賽銭箱や、神社周辺の飲食店で食事するなど、その場の気を取り入れるように心がけたほうが良いのだそうだ。

　私達はとても欲張りである。できれば楽しいことや嬉しいことばかり起きてほしいし、トクはなるべくしたいし、素敵な人とだけ出会いたい。そんな願いはムリだと、ラブちゃんはばっさり切る。この世は陰と陽の世界であり、「陽だけでいたい」と思ってもそれはできず、むしろわざと「マイナス」をつくり、運をコントロールすることが重要なのだとか。マイナスといっても、別に自分をいじめる必要はない。

自分にとって少し負担になることや、人のためになることをしましょう。誰かにプレゼントしたり、ごちそうしたりするのもいいかも。

　といったことでOK。今は直接ごちそうするのは難しい。ネットショッピングやSNSのギフト機能を活用してみるのも良いのではないだろうか。

スマホの中に方角を取る！ 金運アップのアプリ配置とは？

　お部屋や食べ物、持ち物編などに加え、「スマホ編」があるのもこの本の面白いところ。考えてみれば、ほとんどの人間が、常にスマホを持っている。連絡先も、仕事のメールも、財布や銀行口座すらも今やスマホの中に入っている。もはや運命を握られているとも言えるかもしれない。

　スマホの上を北と考え、東西南北に応じてアプリを配置することで、運気アップにつなげられるのだそうだ。例えば、仕事用のメール・連絡アプリは北西に。仕事運を良くすることで金運がアップできる。

　早速試してみたが、滞っていた仕事がぐっと進んで驚いた。ちなみにスマホは新しいほど運気が強いそうだ。曰く、電子マネーなど、今まで存在しなかったものにも「性格」があるのだとか。どう付き合っていけばいいのかも教えてくれるので、改めて使い方を考え直す良いきっかけになるかもしれない。

ちょっとしたことで運気アップ！ やったほうがきっとおトク

　バナナを食べる、手をきれいにするなど、本に書かれているのは簡単にできることばかり。また、人との向き合い方もスパッと小気味良く説いてくれるので、そういう考え方もあるのか！と非常に興味深い。

　ちょっとしたことで運気が上げられるなら、嬉しいものだ。最近なんかツイてない、という人は、ぜひ気になったページから読み始め、実践してみてほしい。

文＝宇野なおみ