レモンに含まれるビタミンC、実はそんなに多くないってホント?/毎日雑学
公開日:2021/4/5
今回は、レモンに含まれるビタミンCの量と、なぜビタミンCがレモンの数を基準としているのかを解説します。
雑学クイズ問題
ビタミンCの量を表す基準として「レモン〇個分」と表記されるのはなぜ?
A. 果物の中で1番ビタミンCが多いから
B. 1日に必要な量のビタミンCを含んでいるから
C. ビタミンCが実は少ないが、大げさに宣伝するため
D. 普段そのまま食べる機会がないから
レモンに含まれるビタミンC、実は結構少ないってホント?
レモンといえばビタミンC
皆さんはレモンに含まれる栄養素は何?と聞かれたときに、何を想像しますか?
おそらくほとんどの人が「ビタミンC」と答えるのではないでしょうか。
CMなどでビタミンCの含有量を説明する場合、「レモン〇個分」という謳い文句がありますよね。
そのため、レモンにはたくさんビタミンCが含まれていると思っている人が多いのです。
しかし、レモンに含まれているビタミンCって意外と少ないって知ってましたか?
実は、レモンを食べるくらいなら、他の食材を食べた方がよっぽどビタミンCを摂取することができるのです。
レモンに含まれるビタミンCの量
レモン1個(100g)に含まれているビタミンCの量は「100mg」となります。
100mgと聞いても、実際多いのか少ないのかわからないと思います。
成人が1日で必要とされているビタミンCの量は100mgと言われています。
ということは、レモン1個で全て補えることになります。
しかし、これは丸ごと1個で100mgとなるため、実際は実の部分を1個分食べたとしても「20mg」しか摂取できないのです。
つまり、必要なビタミンCを100mg摂取するためには、レモンを5個も食べないといけません。
毎日5個分を食べるのはなかなか難しいですよね。
他の食材との比較
それでは、レモンを他の食材と比べた場合、どの程度の違いがあるのでしょうか?
他の食材も100gと仮定して、その中に含まれるビタミンCの量を算出します。
■果物
・いちご・・・62mg
・みかん・・・32mg
・アセロラ・・・1700mg
・キウイ・・・69mg
・グレープフルーツ・・・36mg
■野菜
・じゃがいも・・・35mg
・ほうれん草・・・35mg
・キャベツ・・・41mg
・ブロッコリー・・・54mg
・ピーマン・・・76mg
ビタミンCを含んでいる食材を例にあげましたが、もちろん他にも書ききれないほどの食材が存在します。
レモンに含まれるビタミンCは、他の食材に比べてそこまで多くはないことがわかると思います
なぜレモンを基準にするの?
それでは、決してビタミンCを大量に含んでいるわけではないレモンが、なぜビタミンCの基準に使われているのでしょうか?
レモン100gに対してビタミンCが100mg含まれている事は説明しました。
そして、人間が1日に必要とするビタミンCは100mgとなります。
つまり、レモン1個分のビタミンCがちょうど1日に必要な量と同じになるため、あくまで”わかりやすさ”を表現するためにレモンを基準としたのです。
これがそのまま「レモン=ビタミンC」のイメージとして定着したのでした。
●レモンの酸っぱさの理由
ビタミンCと聞くととても酸っぱいものをイメージしますが、レモンの酸っぱさはビタミンCとは関係ありません。
説明したとおり、ビタミンCが多い食材はほかにもたくさんありますが、特に酸っぱいわけではないですよね?
ちなみに、レモンの酸っぱさの正体は「クエン酸」となります。
雑学クイズ問題解答
雑学クイズ問題の答えは「B.1日に必要な量のビタミンCを含んでいるから」でした。
まとめ
レモンはビタミンCの多い食材だと思われているが、実は他の食材に比べてそれほど多いわけではない。
果物に限らず、野菜やその他食品にレモン以上にビタミンCを含んでいる食材が多数存在する。
レモン1個に含まれるビタミンCの量と、1日に必要な量が「100mg」と一緒であることから、基準として使われるようになった。
しかし、実際にレモンを食べた場合、「20mg」しか摂取できないため、レモンだけで毎日1日分のビタミンCを補うのは現実的ではない。
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