ペットボトルの炭酸飲料を長持ちさせる3つの方法と、3種のボトル形状/毎日雑学
公開日:2021/4/6
今回は、ペットボトルに入った炭酸飲料の炭酸を長持ちさせる方法や、ペットボトルの形状にまつわる雑学を紹介します。
雑学クイズ問題
ペットボトル入りの炭酸を長持ちさせる方法で間違っているものは?
A. ペットボトルをへこませてキャップをしめる
B. キャップをきつくしめる
C. 逆さまにして保存する
D. 冷蔵庫で保存する
炭酸を長持ちさせる方法、ペットボトルの形状の雑学を紹介
どうして炭酸が抜けてしまうの?
ペットボトル入りの炭酸飲料は一度キャップを開けてしまうと炭酸が抜けていってしまいます。
これは、ペットボトルに入っている炭酸ガスが空気と入れ替わってしまうためです。
キャップの開栓前は密閉された状態となっているため、空気は入ってきませんが、一度開栓してしまうとどれだけ固くキャップを閉めたとしても少しずつ空気が入ってしまい、炭酸が抜けてしまうのです。
また、飲めば飲むほどペットボトル内に空気が入り込む場所が増えるため、より抜けやすくなっていきます。
少しだけ残しておいた炭酸飲料にほとんど炭酸が残っていないのは、こういう理由だからです。
炭酸を長持ちさせる方法
では、炭酸が抜けるのを防ぐことができるのでしょうか?
少しでも炭酸を長持ちさせる方法を紹介します。
【ペットボトルを逆さまにする】
1つめの方法は「ペットボトルを逆さまにして保存する」です。
先ほど説明した通り一度キャップを開けてしまうと、完全な密封の状態を作ることができず、少しずつ炭酸ガスが抜けていってしまいます。
また、飲みかけのペットボトル内の空いた空間に炭酸ガスが気体となって充満することにより、ペットボトルの内側から外側へ空気を追い出そうとする力が強まり、より炭酸ガスが抜けやすい状態となっています。
しかし、ペットボトルを逆さまにして保存しておくことにより、キャップの方に炭酸飲料がたまり、空気が入り込む事や、炭酸ガスが抜けていくのを防ぐ事ができます。
【キャップをきつく閉める】
2つめの方法は「キャップをきつく閉める」という方法です。
あまりきつく閉めてしまうと、次に開ける時に苦労するという理由でゆるく閉めていませんか?
ゆるく閉めてしまうと、より一層空気が入り込みやすくなり、炭酸ガスが抜ける原因となります。
きつく閉めても完全な密封状態を作る事はできませんが、ゆるく閉めておくよりは炭酸を長持ちさせることが可能です。
【冷蔵庫に早く入れる】
3つめの方法は「冷蔵庫に早く入れる」という方法です。
実は温度が高くなればなるほど、液体に圧縮された二酸化炭素が気体になりやすくなります。
そのため、冷蔵庫で冷やしておくことにより炭酸ガスが早く抜けていく事を防げます。
面倒なため飲んでいる時はペットボトルを放置しがちですが、コップに注ぐ時のみ冷蔵庫から出すように心掛ければ、炭酸を長持ちさせることができます。
また、より冷えた状態の方が良いため、冷蔵庫の奥の方に保存しておく方が良いです。
【方法によっては逆に炭酸が抜ける!?】
方法によっては逆に炭酸が抜けるので注意してください。
ペットボトルをへこませて空気を抜いてキャップを閉める事により、炭酸を長持ちさせるという情報がありますが、これはかえって逆効果となります。
ペットボトル内の液体のスペースが無くなってしまい、無駄に炭酸ガスが発泡してしまうそうです。
ペットボトルの形状について
ペットボトルは大きく分けて3つの種類・形状があります。
それぞれがどのような効果があるのかを解説します。
【耐圧用ペットボトル】
「耐圧用ペットボトル」は「炭酸飲料」を入れるためのペットボトルとなります。
炭酸ガスの内圧に耐えられるよう、へこみなどのない円筒状になっていることが特徴です。
【耐熱用ペットボトル】
「耐熱用ペットボトル」は最も一般的で主に「果汁飲料、スポーツドリンク、お茶」などを入れるのに採用されています。
温かい飲み物を入れても耐えられるように厚く固めのペットボトルとなっており、飲み物の温度低下による内圧の変化にも耐えられる構造となっています。
【無菌充填用ペットボトル】
「無菌充填用ペットボトル」は「ミネラルウォーター、紅茶」などを入れるのに採用されています。
省資源のために軽くて薄い構造となっており、強度を保ちつつ持ちやすい、くぼみがついていることが特徴です。
雑学クイズ問題解答
雑学クイズ問題の答えは「A. ペットボトルをへこませてキャップをしめる」でした。
まとめ
炭酸飲料から炭酸ガスが抜ける原因は、容器に空気が入り込み、炭酸ガスと入れ替わっているためである。
炭酸を長持ちさせるためには以下の3つの方法が有効である。
・ペットボトルを逆さまにする
・キャップをきつく閉める
・冷蔵庫に早く入れる
ペットボトルには「耐圧用ペットボトル」「耐熱用ペットボトル」「無菌充填用ペットボトル」という種類がある。
※提供している情報には諸説ある場合があります。ご了承ください。
雑学.com
※この記事は雑学.comから提供を受け作成しています。