1.5万人以上の夢や目標を実現!「週1ノート術」って?【やってみた】

ビジネス

公開日:2021/3/26

先が見えなくても、やる気が出なくても 「すぐ動ける人」の週1ノート術
『先が見えなくても、やる気が出なくても 「すぐ動ける人」の週1ノート術』(大平信孝/PHP研究所)

「何かしたい」「現状を変えたい」……そう思っている人は多い。しかしいざとなると、現状を壊すのが怖くて一歩踏み出せない。行動してもうまくいくとは限らないし、自分にはそんな能力なんてないかもしれない。そう尻込みしてしまい、結局は不満とストレスを抱えたまま、半年、1年と時が経ってしまう。誰かがどうにかしてくれるかも……と他人に任せているうちに、数年、下手すれば数十年経ってしまった人もいるだろう。

 本当は、そんな運任せのようなモヤモヤとした毎日を送るくらいなら、一歩でも二歩でも自分で動いた方が何倍も効率がいいはずだ。とはいえやはり「動く」というのは常に不安がつきまとうもの。この壁を越えるにはどうしたらいいのだろう。

 先日、そんな悩みを抱える人の役に立ちそうな、『先が見えなくても、やる気が出なくても 「すぐ動ける人」の週1ノート術』(大平信孝/PHP研究所)という本を発見した。帯には「先延ばしがなくなるたった1つの習慣」と書かれている。週1でたった1つの習慣を続けるだけなら、忙しくて新しいことにチャレンジしづらい環境にいる人でも、行動するのが怖い人でもできそうだ。

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週に一度することは、「仮決め」と「仮行動」をノートに書くだけ!

 では、週1でいったい何をすればいいのか。本書によると、「現状」と「仮決め」「仮行動」をノートに書き、軌道修正する、というものらしい。仮決め?仮行動?と初めて聞く言葉に「?」が浮かぶが、要するにここ1週間の現状、この先1週間の理想の状況を書き出し、その理想を実現するためにする行動を仮で決めてしまうだけ。

 実際の進め方としては、「現状」はまずよかったことや嬉しかったこと、感謝したいことなどプラスの感情を書き出し、続けて理想を書いたのち、不安や課題などマイナスの感情を書くのがポイントなのだとか。この順番で書くことで、心理学でいう「気分一致効果」が得られ、物事の良い面が見えやすくなるとのこと。

「仮決め仮行動ノート」を書いてみた

 このノートの作成方法が分かったところで、筆者も実際にノートを作ってみようと思う。書き方は、ノートに十字に線を引いてページを4分割し、各スペースに「現状(プラス面)」「仮決め」「現状(マイナス面)」「仮行動」の順に具体的に書いていくだけ。

先が見えなくても、やる気が出なくても 「すぐ動ける人」の週1ノート術

 実際に埋めたものがこちら(一部筆者の都合によりぼかしを入れています)。「仮行動」には、実際に行動するためのとっかかりとなる「10秒アクション(まずは最初の一歩として10秒動いてみる、という戦法)」でやる内容も記しておく。

先が見えなくても、やる気が出なくても 「すぐ動ける人」の週1ノート術

 仕事に関する詳細はお見せできないので、なんだか悩みや不安のない人みたいになってしまった……。それなりにはちゃんと、ちゃんと考えてます(笑)

 実際にやってみると分かるが、この「仮決め仮行動ノート」は、ただ分析して軌道修正すること以上の価値を生み始める。日常に発生する、今まであまりきちんと目を向けていなかった「いいこと」に積極的に目を向けるようになったのだ。「あっ、これノートに書こう!」という視点が生まれるため、ついつい良いことを探したくなる。これだけでも、人生が好転する要素として十分なのではないか。もちろん実際に軌道修正していけば、今まで長年かかっても変えられなかった日常が一歩一歩進んでいくのも実感できる。

 こうして書いた仮決め仮行動ノートが1カ月分溜まったら、その1カ月分をまとめて見直し、それを基に「ピットインノート」を作成して軌道修正プランを立てていく。このピットインノートの書き方は本書P.158~P.161で紹介されているので、こちらも併せてチェックしてほしい。

 本書には、仮決め仮行動ノートを無理なく実践するための「10秒アクション」や思考を整理する方法、不安の取り除き方など、誰でも実践できる方法や記入の具体例がしっかり掲載されている。具体例を見ながら日常を振り返ってみれば、「こんなに良いことを見逃していたのか!」と新たな気づきも得られるかも!?

文=月乃雫