「さわりだけ歌って」と言われたら、正しくはどこを歌うべき?/大人の博識雑学クイズ

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更新日:2021/4/21

【答え】サビの部分

【ポイント】
「さわり」は「触り」と書く。もともとは、浄瑠璃の代表的流派である義太夫節の曲の中で、一番の「聞かせどころ」「聞きどころ」を表す用語だ。これが時代とともに、物語や小説、歌など、一般的な場面にも使われるようになっていった。つまり「曲のさわりを聞く」という場合、その曲の一番よいところを指すため、現代風にいえば曲の「サビ」の部分にあたる。最近では、曲の出だしの意味で使われることもあるが、これは、本来とは異なる用法なのだ。

雑学総研

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【著者】雑学総研(ざつがくそうけん)/珍談奇談の類から、学術的に検証された知識まで、種々雑多な話題をわかりやすい形で世に発表する集団。江戸時代に編まれた『耳袋』のごとく、はたまた松浦静山の『甲子夜話』のごとく、あらゆるジャンルを網羅すべく、日々情報収集に取り組んでいる。著書に『誰も書かなかった 日本史「その後」の謎』『誰も書かなかった 世界史「その後」の謎』『雑学大王 日本史編』(以上、中経の文庫)がある。