「人に厳しく 自分に厳しく」な生き方の人ほど逆境に弱い?
公開日:2021/4/15
「人に優しく 自分に厳しく」との標語は昔からよく見かけますが、世の中には「人に厳しく 自分に厳しく」という人もいる模様。かなりストイックな生き方ですが、そういう人ほど逆境に打たれ弱いのかもしれません。
他人に厳しいと自分を追いつめがち?
以前とあるTwitterユーザーが、エリート高校を卒業した友人の話を投稿。友人は「低学歴に価値はない」というストイックな考え方で日々努力を積み重ねてきたのですが、受験で失敗してだいぶ打ちのめされてしまったそうです。
この話で肝心なのは、「低学歴は無価値」という言葉がいわゆる「ブーメラン」になって突き刺さってしまったこと。低学歴が許せない性格だったため、自分が「低学歴」になってしまった時のダメージが深かったといいます。このような苦しみは、「人に厳しく 自分に厳しく」というストイックな人が抱えがち。ネット上では、「『○○な人はダメ!』って言ってると、自分がいざ『○○な人』になった時にダメージでかいよね」「人を見下してるような人ほど打たれ弱いのはこれが原因か」と共感の声が寄せられていました。
また「こういうのがあるから、自己保身のためにも『人に優しく 自分に厳しく』という心構えが正解なのでは?」と指摘する人も。近年は小さい間違いもSNSなどで袋叩きにされる「不寛容社会」などと言われていますが、「これからはもっと寛容になろう。生きててえらい!」「日本人はもっと甘く生きていいと思う」といった声も上がっています。
「情けは人のためならず」の意味を再確認!
その他今回のケースには、「『情けは人のためならず』って言葉が一番当てはまりそう」という意見も。広く知られている「情けは人のためならず」という言葉ですが、「人に情けをかけてはならない」と意味を勘違いしている人も少なくありません。文化庁の公式サイトによると、この言葉は本来「人に対して情けを掛けておけば、巡り巡って自分に良い報いが返ってくる」という意味。同サイトで掲載されているデータによると、45.7%の人が「人に情けを掛けて助けてやることは、結局はその人のためにならない」という間違った意味で覚えていました。
逆に「情け」をあまりかけていない人は、巡り巡って自分に悪い結果が返ってきてしまうのかも。実際にネット上でも、「よくテレビとかで『辛口コメンテーター』を見るけど、そういう人ほど不祥事を起こしたときによく炎上するよね」「芸能人のブーメラン発言とかは、大体『情けは人のためならず』って言葉を理解してないのが原因」との声が寄せられています。
「人に優しく 自分に厳しく」という生き方が理想なのかもしれませんが、「人に優しく 自分に優しく」くらいでもよさそう。意外とそういう人の方が、仕事も長く続くのではないでしょうか。