生鮮食品からソムリエ、洋服の試着まで! Amazonの「もっと」便利な使い方、知ってますか? “中の人”に聞く2021年版Amazon活用術
公開日:2021/4/15
オンラインで買い物ができることのありがたみを噛み締めた2020年。これまでよりも、オンラインショッピングに積極的になった人も多いのでは? 仕事やおうちのことはもちろん、趣味やエンタメだって存分に楽しみたい──そんな忙しい現代人の強い味方が、わたしたちの生活をまるごとカバーしてくれるAmazonだ。今回は、Amazonの“中の人”に、Amazon初心者にもヘビーユーザーにもきっと役立つ、便利なサービスや、よりおトクな使い方を聞いてみた!
「地球上で最もお客様を大切にする企業になること」
――資料本を購入したり、Prime Videoで映画を見たり……Amazonさんのサービスを使わない日はありません。いつもお世話になっております!
Amazonの社員さん(以下、Amazon):ありがとうございます。Prime Videoをご覧いただいているということは、Amazonプライム(お買い物やエンターテインメントなどの特典を提供する会員制プログラム)にご入会いただいているんですね。
実は、日本にAmazon.co.jpのサイトがオープンしたのは2000年で、昨年でちょうど20周年でした。当時は書籍しか取り扱いがなかったのですが、今は本当に幅広く、みなさまの生活に必要なもののカテゴリーは、だいたい取り揃えております。日本だけで、数億種類以上の商品を扱っていますね。
Amazonのロゴをご覧ください。AからZまで、矢印が伸びているのがおわかりでしょうか。つまり、Amazonは、最初から最後までお客様が欲しいものはすべて揃っているという状態を目指しており、その品揃えをより豊富にし、より便利にお客様にお届けするということで、「地球上で最もお客様を大切にする企業になること」という企業理念を掲げています。
なかでもAmazonプライムという有料の会員制サービスは、2005年にアメリカで生まれ、2007年に日本に上陸したものです。コンセプトは、Amazonのサービスのいいところを厳選して、各国においてより価値のあるかたちで提供していこうというもの。Amazon創設者、ジェフ・ベゾスが言うとおり、「使わないなんて信じられないよ!」というものを目指して提供していこうと、私たちもサービスをどんどん増やしている状況です。
――使わないなんて本当に信じられないくらいサービスが充実していますよね! 最短で翌日に配送される「お急ぎ便」、すごく便利に使っています。
Amazon:ありがとうございます。2007年の上陸当時は、「お急ぎ便」や、注文から2週間以内の希望日時を指定できる「お届け日時指定便」が配送料無料で使い放題になることがAmazonプライムの会員特典だったのですが、その後、2015年から、人気のアニメや映画そしてここでしか見られないオリジナル作品など数千の作品が追加料金なしで観られる動画配信サービスのPrime Videoや、200万曲の楽曲などが聴き放題のAmazon Music Primeなど、一気にサービスが増えています。さらに、2017年にはAmazonフレッシュという生鮮食品の最短当日配送サービスが、2018年にはプライム・ワードローブというファッションアイテムをご自宅でご試着いただけるサービスが、プライム会員のお客様向けに始まりました。
Amazonプライムは、現在、20カ国の国と地域で、1億5千万人以上の方にお使いいただいています。会費は日本の場合、月会費500円、または年会費4900円。お買い物やエンターテインメントなどさまざまなサービスを展開しています。
こだわりの品揃えと鮮度管理で、おいしいものが届く! Amazonフレッシュ
――私にとっては、Amazonフレッシュで生鮮食品が買えるようになったことが画期的でした。
Amazon:Amazonフレッシュは、生鮮食品や日用品を、最短当日にお届けするというサービスです。現在の配送エリアは東京・神奈川・千葉県の一部エリアとなっており、対象エリアでは8:00から24:00まで、2時間単位でのお届けとなっています。迅速な配送と夜遅くまでお届け可能な利便性はAmazonフレッシュの特長で、忙しい毎日を過ごしているお客様にも便利にご活用いただけるサービスとなっております。
品揃えとしては、一般的なスーパーにあるものはもちろん、さらに、それぞれのお客様のニーズにお応えできる商品も揃っています。OisixのミールキットやRF1のお惣菜、また昨年からは無印良品のレトルト食品などのお取り扱いもあり、品揃えがとても豊富なので、あちこち買い回らなくても1カ所でお買い物を済ませていただけることもAmazonフレッシュの利便性のひとつです。
――カット済みの食材や調味料、レシピがセットになったミールキット、本当に簡単に料理が1品できるので、子育て中の兄弟がありがたがっていました。それから、品揃えの豊富さについては、高齢になった両親が利用しているのですが、「ちょっと変わったものが買えておもしろい」と。
Amazon:ご家族でお使いいただいているんですね、ありがとうございます! ミールキットは、私も週に2、3回は頼っています(笑)。昨年の外出控え以前から、共働き率も高くなり、時短ニーズは高まっているのですが、同時に健康ニーズも高まっているので、時間をあまりかけずに手作りができるというミールキットや時短ストアの商品は、そういったご要望にフィットするものなのかなと。配送でお手元に品物を届けられるという点も、高齢化が進む中、外出が難しいお客様や、小さなお子様がいらっしゃるお客様といった、幅広いお客様にご活用いただけるサービスといえると思います。
Amazonフレッシュで取り扱っている各商品は、専用の物流拠点で管理しており、ここにもAmazonフレッシュのこだわりがあります。
Amazonフレッシュ専用の物流拠点では6温度帯で商品を管理しています。その理由は、それぞれの食品には、最適な温度があるから。ひとくちに「野菜」と言っても、低温に弱いものもあれば、高温だと傷んでしまうものもありますよね。たとえば、丸のままの白菜と、半分にカットした白菜では管理する温度帯を変えるというようなきめ細かな管理を、Amazonとしてはとてもアナログに、専門のスタッフの目と手でしっかりと行っています。お届けのときも3温度帯に分けて配送しますので、お刺身は新鮮なまま、アイスクリームはカチコチに凍ったままお届けできますよ。
――おいしい状態のものが、自分の都合のいい時間に届くというわけですね! 生ものでもおいしく新鮮な状態で届くと、安心感にもつながる気がします。
品揃えと自分に合った買い方で、サービスを賢く使い分けて
――でもAmazonフレッシュは、最低注文金額が4000円以上なんですよね。単身者の私には、4000円分の食料はちょっと厳しいことも……。
Amazon:実は2019年から、食品スーパーのライフ様との取り組みも開始しています。こちらは、ライフ様の実店舗で取り扱っている生鮮食品や日用品などを、ご注文が入り次第ライフ様の専任スタッフが商品を厳選してピックアップし、それをAmazonの配送ネットワークでお届けするというサービスです。2021年3月現在、東京都、神奈川県、埼玉県、大阪府や兵庫県の一部のエリアでご利用が可能で、配送エリアをどんどん拡大しているところです。
Amazon上のライフのストアの場合、2000円以上のお買い上げから注文していただくことができますし、注文から最短2時間以内で届くので、「あれを買い忘れちゃった」「これを切らしちゃった」というときでも、便利に使っていただけます。ライフの実店舗で取り扱っている生鮮食品やお惣菜がほしいときにはAmazon上のライフのストアを、生鮮食品に加えてミールキットや専門店のこだわり食材、日用品等をいろいろまとめてご購入いただくときにはAmazonフレッシュを、とシチュエーションに応じて便利に使い分けていらっしゃる方もいるようですね。
加えて、中部・東海エリアの方にはおなじみのスーパー、バロー様とも生鮮食品の当日配送サービスにおいて協業させていただくことになりました。2021年の夏には、Amazonのサイト上に、バロー様のストアをオープンする予定です。
――そういえば、Amazonパントリーなどでも、食品を買うことができますよね。どんなふうに使い分ければいいのでしょう?
Amazon:はい。まずは、各サービスの説明をさせてくださいね。
Amazonパントリーは、食品や飲料、日用品など、普段のお買い物の定番商品を、必要な分だけご注文いただけて、ひと箱にまとめて1回で受け取ることができるというサービスです。ドラッグストアやスーパーで、カゴにいろいろな商品を入れていくイメージでしょうか。
通常のAmazon.co.jpのサイトでは、消耗品などは、たとえば「歯ブラシ1本」という単位での買い方が難しいんです。例えば歯ブラシなら10本、トイレットペーパーも6ロール入りが3つ入ったケースなど、そこそこ大きな単位になってしまいます。また、同時にご注文いただいても、別の物流拠点から出荷された場合など、箱が分かれてしまうときがあるんですね。
Amazonパントリーでは、カップラーメンひとつ、ビールひと缶など、必要な分だけを「おまとめボックス」というひと箱にまとめて買えるという点が特長です。ご家族でお住まいの方はもちろん、受け取りが一度で済みますし、消耗品のストックをたくさん置いておくスペースがないひとり暮らしの方に、より便利にご利用いただけるかもしれませんね。おまとめボックスに入る量であれば、どれだけ詰めても、1回分の手数料で済むことも魅力です。
――「おまとめボックスにどれくらい商品が入っているか」が、パーセンテージで表示されるんですよね。あれを、いかにギリギリまで詰められるか挑戦するのも楽しいです(笑)。
Amazon:わかります(笑)。また、もうひとつ食品をご購入いただけるサービス、Amazon定期おトク便は、食品、日用品などのよく使う商品を、お客様にご指定いただいた頻度で、自動的にお届けするというサービスです。
当初、対象商品は、日用品や飲料、加工食品が中心でしたが、今では、ギターの弦やゴルフボールなど、趣味の商品も対象となっています。定期おトク便のトップページからも対象商品が探せますし、それぞれの商品の詳細ページに、定期おトク便が選択できる表示が出ていれば対象商品です。お届けの頻度も、より細かく、2週間から6カ月のお好きな単位を選んでいただけるようになりました。
自動的にお届けしますので、「買い忘れちゃった」「毎回自分で買わなくちゃいけない」というストレスから解放されるとともに、その名のとおり、おトクなんですよ。お申し込みいただくと、商品によっては最大10%オフ、さらに同じお届け先・お届け日に、3点以上の定期おトク便ご注文商品があると、「おまとめ割引」として5%の割引を併用することができるので、最大で15%オフになります。さらに、プライム会員の方でなくても定期おトク便でのご注文は送料が無料になりますので、使いこなしていただくと、とってもおトクなサービスです。
このAmazonパントリーと定期おトク便は、プライム会員ではなくても、Amazonのアカウントをお持ちの方でしたらどなたでもご利用いただけます。エリアも、基本的には全国が対象となっています。一方で、AmazonフレッシュやAmazon上のライフのストアは、ご利用可能なエリアに制約がありますので、たとえば東京23区内の対象エリアにお住まいで、すべてのサービスを使えるお客様が使い分けるのであれば、これらのサービスの大きな違いは品揃えですね。生鮮食品を取り扱っているのは、今のところAmazonフレッシュとライフのストアのみなので、生鮮食品をお買い求めいただく場合は、このふたつのサービスでということになります。