男前のヒロインが3人のイケメン御曹司を人格改造? 同居ラブに胸キュンの韓国ドラマ『シンデレラと4人の騎士〈ナイト〉』
公開日:2021/4/10
韓流ブームの中でいろんな作品を観ている人の中には、もしかしたら「気持ちいいくらいに王道」な作品に飢えている人がいるかもしれない。そんな人にオススメしたいのが『シンデレラと4人の騎士〈ナイト〉』だ。
主演は、映画『パラサイト 半地下の家族』やドラマ『青春の記録』など昨今の話題作でも注目を集めるパク・ソダムだ。パク・ソダム演じるウン・ハウォンは、幼い頃に母を火事で亡くし、父親が再婚。父親が仕事でなかなか家に帰ってこないことをいいことに、継母とその娘から虐げられる日々を過ごしていた。まさに童話に出てくるシンデレラのような境遇だ。
そんなシンデレラのストーリーとちょっと違うのは、彼女の前に現れる王子様が1人ではなく、4人だということ。
彼女はひょんなことから、大企業であるハヌルグループの会長カン・ジョンドゥに「孫たちを更生させてほしい」と頼まれることになる。彼の孫は3人おり、ハヌルグループが所有する大きな家で同居している。1番目の孫が、女たらしのカン・ヒョンミン。2番目の孫が血の気の多いカン・ジウン。3番目の孫が自由人のカン・ソウ。いずれも協調性がなく、家は荒れ果ててしまっている。そんな孫たちを真人間にしたいという会長の思いから、ハウォンはとてもいい条件でバイトを打診されるのだった。
世間でも評判のお金持ちで美男子な孫たちと暮らし始めたハウォン。物語の冒頭、カン・ヒョンミンのちょっとしたいたずら心から、ハウォンは彼の婚約者のフリをするはめになってしまう。最初はフリだったはずが、女たらしのヒョンミンは自分に振り向かないハウォンが気になりしょっちゅうつきまとうようになる。王道ラブロマンスをいくつも観てきた人なら、「なるほど、最終的にはヒョンミンとハウォンがくっつくのだな」と思ってしまうところだが、そう簡単には物語が転ばないのがこの作品の面白いところだ。
最初はハウォンに冷たく当たっていたカン・ジウンは、ハウォンが辛いときには必ず最初に駆けつけるし、次第に心を開いていく姿を見せていく。いつも助けてもらっているハウォンもまた、カン・ジウンがどこか気になる存在になっていくのだ。
加えて、カン・ソウは最初に彼女が実家で虐げられていたことを知った人物である。そして3人の中では一番早く明確にハウォンに対する恋心を芽生えさせており、癖のある他のふたりの孫よりもずっと親密に彼女と距離を縮めていく。
彼らの世話をする会長秘書のイ・ユンソンもいる。ハウォンからは「おじさん」呼ばわりをされるが、まだまだ若く、仕事もでき、お固めの性格と思いきや天真爛漫なハウォンと一緒に過ごしていく中でお茶目な一面も見せ始める。
そして、この人間関係をさらにかき乱すのが、ヒョンミンの幼馴染であり、カン・ジウンとも親密な関係を築いている美女、パク・ヘジの存在である。彼女は最初からずっとヒョンミンへの恋心を隠さずにいるが、ヒョンミンはなぜか彼女を冷たく突き放す。
混迷を極める人間関係は、一体どのような結末を迎えるのか。一度観だしたら止まらないラブロマンス作品だ。
文=園田もなか