身の丈にあった物件?『不動産大異変』で在宅時代の住まいと生き方はどう変わる?
公開日:2021/4/30
新型コロナウイルスの影響から、私たちは自分の「住まい」について、より明確に考えることが増えたと言える。在宅勤務が増えたことにより今まで気にならなかった近隣の生活音やゴミの始末などの問題、家賃や住宅ローンの支払い問題などが浮き彫りとなった。
そんな住まいについての問題や、コロナ後の住宅の実態を詳しく解説しているのが、『不動産大異変 「在宅時代」の住まいと生き方』(ポプラ社)だ。2021年4月14日(水)に発売された同書では、在宅勤務が定着してきたこれからの不動産の在り方や、リアルな不動産の実態に着目している。
著者の太田垣章子氏は司法書士として登記をメインの業務として行う一方、資格取得直後から明渡し訴訟手続きも行ってきた異色の経歴を持つ人物。それは、家賃の支払いができなくなった人々を「住まいから退去させる」といった仕事である。そのため司法書士としてだけでなく、住まいとお金のスペシャリストでもあるのだ。同書以外にも、『老後に住める家がない!』『家賃滞納という貧困』『2000人の大家さんを救った司法書士が教える 賃貸トラブルを防ぐ・解決する安心ガイド』などを刊行している。
そして同書では、コロナ禍によって誕生した新しい生活様式(ニューノーマル)を基準として不動産の在り方を解説。例えばリモートワークが当たり前となってきた世の中で、地方への転居に踏み切るとどのような問題点があるのか。はたまた、地方転居ではどのような実情が待ち受けているのか――。持ち家、賃貸のどちらの住まいでも活用でき、「在宅時代」を乗り切る“コロナ後”の世の中に必要なノウハウが詰まっている一冊だ。
不動産業界では知らない人はいないと言われている太田垣の新刊発売とあって、発売後には実際に「自分の身の丈にあった物件なのか、客観的に判断するべきというメッセージに納得しました」「中古不動産を購入するか賃貸継続するかを迷っていたので購入しました。住宅について悩んでいる人にぜひ読んでほしい!」「リアルな賃貸トラブルが書かれていて感情移入しまくり!」「事故物件や専門家との対談もリアルで、一気に読んでしまいました」といった声が上がっている。
コロナ禍、すなわち「在宅時代」が到来してから、生活の中で本当に必要なものとそうでないものが浮き彫りになってきている。その中で同書は、住宅が今後の私たちの生活にどのように作用するのかを考え直させてくれる一冊だ。ぜひ今後の不動産や、新しい生活様式下での住居の捉え方について学びたい方はチェックしてみてほしい。