「助けて!」と叫んでいいんです。細切れ睡眠からの卒業はママひとりの問題じゃない!/子育てで眠れないあなたに③

出産・子育て

公開日:2021/4/22


子育てで眠れないあなたに』から厳選して全11回連載でお届けします。今回は第3回です。

「ママは眠れなくて当たり前」…それって本当に「当たり前」ですか? 最も睡眠がおろそかにされている人、それは母親ではないでしょうか。「助けて!」と叫んでいいんです。ママと赤ちゃんを救う睡眠サバイバル術を大公開!

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子育てで眠れないあなたに 夜泣きドクターと睡眠専門ドクターが教える細切れ睡眠対策
『子育てで眠れないあなたに 夜泣きドクターと睡眠専門ドクターが教える細切れ睡眠対策』(森田麻里子、伊田瞳:著、さざなみ:イラスト/KADOKAWA)

「助けて!」と叫んでいいんです ひとみ先生

 これから、ママの睡眠を少しでもマシなものにする方法、一刻も早く細切れ睡眠から卒業する方法についてお話しさせていただきます。

 しかし……非常に残酷なことを申し上げますが、この本に書かれたすべての方法を実行しても、眠るのがあまり上手でなく、夜泣きが続いてしまう赤ちゃんも、残念ながら存在します。

 また、例え徐々に赤ちゃんが夜眠るようになってくれたとしても、数日でたちどころに細切れ睡眠から卒業できるわけではありません。

 何度も言いますが、細切れ睡眠の根本的な解決法は、夜間にまとまった睡眠を取ること。そのために、他の人が赤ちゃんのお世話を代わってあげること。ただ、それだけです。

 体に大変な負担を伴う妊娠、出産を乗り越えた後、1日も休まず細切れ睡眠を続けているママのツラさは、決してスルーされていいものではありません。そして、ママが一人でなんとかするべき問題でもありません。

 他の人があなたを助けるべきです。

 あなたはツラい、無理、大変だと感じていいし、そう思って当然の深刻な、追い詰められた状況にいます。

「ママはそういうもの、眠れないもの」
「みんな通ってきた道」

 そのようなエビデンス(根拠)のない思い込みが、ママを取り巻くあちこちに流布しています。

 私は、睡眠専門ドクターとして様々な論文を調べ、ママの細切れ睡眠は決して放置して良い状態ではないことを知りました。他の人も頑張っているからと我慢する必要はまったくないのです。

 どのような悪影響があるかは、第4章に詳しく載せています。必要なら、ぜひそのデータを周りの人に見せてください。

 そして、ぜひ周りの人、家族に「助けて」と声をかけてください。

 助けて。

 2時間もまともに眠れない状態が出産してからずっと続いている。医学的にも危険なレベルに達している。

 お願いだから、赤ちゃんの面倒を夜見て、私を一人にする時間を作って。

 ちなみに旦那さんでここまで言われて一切行動を変える気がない人は、やっぱり親になる意味をもう一度考えたほうがいいと思います。

子育てで眠れないあなたに 夜泣きドクターと睡眠専門ドクターが教える細切れ睡眠対策

<第4回に続く>