母は強し!? 何でも我慢するのはもうやめよう! ツラい、大変だと感じたら、どうすべき?/子育てで眠れないあなたに⑤

出産・子育て

公開日:2021/4/24


子育てで眠れないあなたに』から厳選して全11回連載でお届けします。今回は第5回です。

「ママは眠れなくて当たり前」…それって本当に「当たり前」ですか? 最も睡眠がおろそかにされている人、それは母親ではないでしょうか。「助けて!」と叫んでいいんです。ママと赤ちゃんを救う睡眠サバイバル術を大公開!

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子育てで眠れないあなたに 夜泣きドクターと睡眠専門ドクターが教える細切れ睡眠対策
『子育てで眠れないあなたに 夜泣きドクターと睡眠専門ドクターが教える細切れ睡眠対策』(森田麻里子、伊田瞳:著、さざなみ:イラスト/KADOKAWA)

赤ちゃんは大丈夫でも、ママは大丈夫じゃない もりたま先生

 夜泣きをする赤ちゃんの多くは、身体的な病気があるわけではないでしょう。医療のプロに相談しても、病気ではないから大丈夫、と励まされることがあるかもしれません。

 でも、ママは本当に大丈夫ですか? 「母は強し」だから、ママになったら何でも我慢できる……?

 そんなわけないですよね。

 赤ちゃんの寝ない度合いももちろんですが、ママの体力も、人によって全然違います。

 例えば、新生児は2〜3時間ごと、またはもっと短い間隔で、昼夜問わず泣き出しておっぱいやミルクを要求します。これは赤ちゃんとしては正常なことかもしれませんが、夜中に何度も起こされる生活は、ママにとっては異常事態。ひとみ先生からのメッセージもあった通り、ここは周囲の人の手助けが必要です。

 夜中同じように起こされたとしても、なんとか乗りきれるママもいれば、それが非常にツラいママもいるでしょう。他人がとやかく言うべきことではないし、他人の意見を聞くべきことでもありません。あなたの赤ちゃんのママは、あなた一人しかいないのです。

「他の人もみんな頑張っているから」とツラさを我慢するという発想は捨てましょう。無理なものは無理! ママ自身の気持ちや感覚を大事にしましょう。今、あなたがツラいのなら、それが真実なのです。自分のツラさを認めて助けを求めましょう。

 他の人のサポートを得て、夜の対応を任せるとか、日中休める時間を確保するとか、違う対策を考えていけるはずです。

 ママは日々のお世話でいっぱいいっぱいです。

 特にはじめての子育てではどうすればいいかわからない問題が次々起きて、毎日が手探り状態。本当に大変すぎる毎日の中では、自分のツラさを軽くするためにどうしたらいいかなんて考える余裕さえない、パパや周りの家族、友人に何をお願いすれば良いのかさえ思いつかないかもしれません。

 まずはツラいこと、大変だと感じていることを伝えましょう。解決策を考えていくのは、みんなを巻き込んで一緒にやっていけば良いのです。

子育てで眠れないあなたに 夜泣きドクターと睡眠専門ドクターが教える細切れ睡眠対策

<第6回に続く>