アイアンマン、キャプテン・アメリカ、そしてスパイダーマン…! 日々の生活で思い出したくなる“マーベルヒーロー”たちの名言
公開日:2021/4/25
ヒーローたちの言葉は、僕らをしんから奮い立たせてくれる。世界最強と称されるアメコミ作品のヒーロー集団、マーベル・シネマティック・ユニバースの面々も、数多くの言葉を残してきた。
彼らの名言を翻訳した『マーベル・シネマティック・ユニバース ヒーローたちの言葉』(ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社:監修、上杉隼人:翻訳/KADOKAWA)は、この春に刊行されたばかりの注目するべき1冊。新生活にとまどう人たちも、きっと勇気付けられるはずだ。
仲間との士気を高めるアイアンマンのひと言
本書の構成は、実にシンプルだ。ページごとに、劇中で使われた英語の台詞と日本語訳が書かれているのみ。ただ、シンプルだからこそ、ときには葛藤を抱えながらも世界の平和を守り続けてきたマーベル・シネマティック・ユニバースのヒーローたちの言葉が、ストレートに心へ響いてくる。
マーベル・シネマティック・ユニバースを語る上で、やはり、避けては通れないのがヒーローチーム「アベンジャーズ」の存在だ。数多のヒーローを束ねるリーダー・アイアンマンこと実業家のトニー・スタークは、キャプテン・アメリカらと共に「世界最強のヒーロー集団」を結成。最強の敵“サノス”など、人類のために数々のヴィランズ(悪役)と戦ってきた。
この台詞は、いわば歴史の始まりを象徴するフレーズ。世界を救うとはいわないまでも、これから一緒に“戦う”仲間たちに「ぼくらはぼくらをそう呼ぶ。チームみたいなものだ」と語りかければ、士気を高められるはずだ。
キャプテン・アメリカの親友が発した粋な言葉
アイアンマンと共にアベンジャーズを率いるのが、キャプテン・アメリカだ。ときには仲たがいを起こしながらも、熱い思いと友情で結ばれた2人は、歴戦をくぐり抜ける盟友としてヒーローチームを導いてきた。
そんな彼のルーツをたどった作品『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』で交わされたのが、この会話。相手は、彼のサイドキック(相棒)を務めていたバッキー・バーンズだ。
第2次世界大戦中、軍人のスティーブ・ロジャースは、ある実験でキャプテン・アメリカへと生まれ変わった。彼の問いかけに「おれがついていく男はすごく怖いくせに逃げないブルックリンのもやし野郎だ」とバッキーが返すシーンは、2人の親友としての関係性がよく分かる名場面。あくまでも彼を“スティーブ”として見ているバッキーの粋な返し方は、ついマネしたくなってしまう。
やるべきことを思い出させるスパイダーマンの名言
貫禄ある面々が名を連ねる中、マーベル・シネマティック・ユニバースの未来を背負うのがスパイダーマン。その正体は、愛嬌とあどけなさを兼ね備えた青年のピーター・パーカーだ。
トニー・スタークが期待を寄せるものの、世界平和よりも身近な人たちの平和を願うスパイダーマン。彼のキャッチコピー「親愛なる隣人」という言葉には、胸の内に秘めた信条も透けて見えてくる。
自分が何をしたいのか。彼の発した「隣人がいなければ、隣人にやさしいスパイダーマンになれない」は、今まさに、目の前でやるべき本分をもう一度思い出させてくれる言葉でもある。
それぞれの意思を持って、戦い続けてきたヒーローたちの言葉はどれも記憶に残るものばかりだ。本書をぜひ、日々の生活にも役立ててもらいたい。
文=カネコシュウヘイ