K-POP・韓国ドラマにハマって、推しをもっと知りたいと思ったら… ハングルが1時間で読めるようになる学習法とは?

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公開日:2021/5/12

1時間でハングルが読めるようになる本 ヒチョル式超速ハングル覚え方講義
『1時間でハングルが読めるようになる本 ヒチョル式超速ハングル覚え方講義』(チョ・ヒチョル/学研プラス)

 K-POPや韓国ドラマにハマって、好きなアイドルや俳優ができると、もっと“推し”のことを知りたくなりますよね。

 日々更新される推しのSNSアカウントの投稿を眺めている時、推しが紡ぐ一文はもちろん、写真に写っている愛読書のタイトルやお店の名前を、翻訳ではなく自分で読めたら素敵だと思いませんか?

「そう思っても、ハングルってどれも同じに見えて難しくて……」「一度覚えようと頑張ったけど、挫折しちゃって」そんな人におすすめの本が『1時間でハングルが読めるようになる本 ヒチョル式超速ハングル覚え方講義』(チョ・ヒチョル/学研プラス)です。

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 著者のチョ・ヒチョル先生は、2009、2010年度にNHK『テレビでハングル講座』の講師を務めた方。そう聞いて「勉強はちょっと……」と身構えたあなたも大丈夫! ヒチョル式は、難しい話は一旦置いて、まずは例え話や語呂合わせでテンポよくハングルを覚えていく学習法なんです。

 例えば、「◯I◯I」。この文字の並びに見覚えはありませんか? そう、日本ではファッションビルの「マルイ」と読みますよね。しかし、これが韓国人にはハングルに見えて仕方がないそう。

 実はこのアルファベットの「I(アイ)」にそっくりの縦線がハングルの子音にもあり、同じく「イ」の音を表します。

「◯(マル)」はアルファベットなら「O(オー)」に読めますが、韓国語では母音であることを表す記号。つまり、「◯I◯I」がハングルだとすると「イイ」と読めることがわかります。

1時間でハングルが読めるようになる本 ヒチョル式超速ハングル覚え方講義 P10-11

 先ほど紹介した「マルイの法則」のページ。写真も多いので、いい意味で参考書らしくなく、とっつきやすい。

 さらに、ハングルを覚えやすくするために語呂合わせも教えてくれます。例えば、先程の子音「ㅣ(イ)」にとても似ている「ㅡ」。ただ横にしただけに見えますが、こちらは「ㅡ(ウ)」の子音です。どっちがどっちかこんがらがりそうですね。ヒチョル式では、これを「縦イ、ウ横(縦言う横)」という語呂合わせで覚えます。

 このように、ヒチョル式では身近なものに関連した話に例えたり、語呂合わせを教えてくれるので、ハングルが抵抗なく頭にスッと入ってくるんです!

 楽しく取り組めるので、読み終わるころにはハングルの成り立ちがわかり、読めるようになっているから不思議。ページには写真や図を多用しているので、どんどん読み進められて、早い人なら約1時間で読了できます。

 韓国語の勉強でつまずきがちなパッチムや、濃音・濁音、ダブル母音・ダブルパッチムまで網羅しているので、ハングルの読み書きの基本はこれ1冊でOKです。

 一度ハングルを読めるようになると、勉強へのハードルもグッと下がります。韓国輸入食材や、ドラマの中の景色、そして推しのSNSがすべて教材に!

 目に入るハングルを読んで意味を調べていけば、簡単な文章ならすぐに理解できるようになりますよ。まずはヒチョル式でサクッとハングルに慣れることから始めてはいかがでしょうか?

文=水卜小枝