手取りが少なくても、奨学金返済があっても貯められる! もう我慢しない貯金ルールとは
公開日:2021/5/15
「貯金は大切」ということは今更言わなくても誰もが知ることだろう。けれど、「どうせ給料少ないし…」「まだまだ若手だし…」「マメな性格じゃないし…」と貯金のプレッシャーから目を逸らしてなんとなく毎月を過ごしてしまうのも事実である。
しかし、たとえ手取りが多くなくても、マメじゃなくても、楽しい貯金生活を目指せる1冊がある。それが『今も未来も大切にする しあわせ貯金生活』(ぽち。/自由国民社)だ。「貯金生活=苦労する」というイメージがあるが、本書はそんな人に“今を楽しみつつも将来に備えられるやりくり法”を教えてくれる。
著者はインスタグラムでフォロワー20万人超(2021年5月現在)のアカウントを運営する“ぽち。”さん。今回、彼女の投稿内容を書籍化したのが本書である。ぽち。さんは社会人4年目の管理栄養士で25歳。「奨学金216万円を2022年末までに完済する」ことを目標としている。彼女はインスタグラムで真似しやすい貯金方法や料理などを投稿している。
とはいえ「楽しみながら貯金っていっても、結局コツコツ記録や計算しなきゃいけないんでしょ?」とウンザリする人もいるだろう。しかし本書のダウンロード特典の“オリジナル家計簿”では、お金の記録はたったの「月2回」でもいいのだから簡単だ。その「月2回」は給料日前日と給料日の2日間のことである。
ぽち。さんの貯金ルールは、毎月の「手取り給与」から「固定費」と「先取り貯金」の2つを引いて生活をするというものだ。「固定費」とは光熱費や携帯料金などの目安分で、「先取り貯金」は貯金として先に抜いておくお金のことだ。普通は「貯金=余ったお金」を想像しがちだが、給与から先に毎月決まったお金をよけておくことで先の見通しがつきやすくなるというシステムだ。
これを計算式にすると、以下のようになる。
手取り給与−(固定費+先取り貯金)=自由費(生活費)
具体的には、まず給料日に口座からまとめてお金(現金)を下ろす。次にそのお金を固定費・先取り貯金・自由費(生活費)に各封筒へ仕分ける。あとは、その自由費(生活費)でその月を暮らしていくことになる。
そして次の給料日の前日になったら、今度はその月に固定費と自由費(生活費)をいくら使ったか記録する。それが毎月の流れとなる。もちろん給料日〜給料日前日の間で、やりたければ区切って記録をしてもいいが、面倒だという人は2日間の作業だけがんばればいい。
本書では「急な出費があったらどうする?」「クレジットカードの使用はどうする?」に対する答えや、貯金生活のモチベーションを保つコツなどが多く紹介されている。ダウンロード特典には「オリジナル家計簿」だけでなく、お金の仕分けに使える「お札がぴったり入る封筒」も付いてくる。
本書は、社会人1年生から無理なく始めて楽しく続けられる貯金術を紹介している。「手取りが少なくても、奨学金返済があっても貯めたい」「今を楽しむのを我慢したくない」…そんなリアルな声に寄り添ってくれるような、無理なく誰でも気軽に真似できるやりくりを身につけることができるだろう。
文=ジョセート