鬼と人の170年の物語が始まる!! 泣ける! 切ない! と話題の和風ファンタジー『鬼人幻燈抄』が文庫化!

小説・エッセイ

公開日:2021/5/22

鬼人幻燈抄
『鬼人幻燈抄』(著:中西モトオ、イラスト:Tamaki/双葉社)

 刀を振るう意味を問い続けながら愛する人を守り抜くため途方もない時間を旅する鬼人を描いた『鬼人幻燈抄(きじんげんとうしょう)』シリーズ。2020年には舞台化され、今後の展開にも目が離せない同作の第1巻『鬼人幻燈抄 葛野編 水泡(みなわ)の日々』が、5月13日(木)にファン待望の文庫化を果たした。

 同作は、江戸、明治、大正、昭和、平成と壮大な時を駆け巡る和風ファンタジー巨編。物語のはじまりは江戸時代、まだ怪異が現代より身近で鬼が跋扈していた頃のこと。江戸より百三十里ほど離れた山間の集落「葛野(かどの)」には、いつきひめと呼ばれる巫女がいた。護衛役である甚太はいつきひめのために刀を振るうが――。大きな憎しみを抱えることとなる甚太は、何を斬るべきか定まらぬまま、遥か遠い未来を目指す。

 

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 文庫化された1巻『鬼人幻燈抄 葛野編 水泡の日々』に収録されているのは、起承転結の“起”にあたる部分。江戸時代、とある事情から妹・鈴音とともに生家を出た少年・甚太は、「巫女守」だという男に連れられて、葛野の地にやってくる。それから13年の月日が流れ、甚太はよそ者でありながら集落に受け入れられて、「巫女守」を継いだ。怪異を祓うべく刀を振るっていた甚太だが、集落を囲む森の中で異形の姿が目撃される。人ならざる巨躯は、おそらく「鬼」。いつきひめより「鬼切役」を拝命した甚太は、鬼討伐に向かう…というのが、同作の大まかなストーリーだ。

 著者・中西モトオのデビュー作でもある『鬼人幻燈抄 葛野編 水泡の日々』は、単行本が発売されるやいなや全国の書店員から大反響。「ファンタジーという枠を超越した『すごく面白い小説』に出逢えてとても嬉しい!! そして早く続きが読みたい!!」「壮大な物語がここから始まる。悠久の時を経て出会うであろう運命に導かれた者たちを置い続けたい」といった声が上がっていた。

 そんな話題作が文庫化されるということで、読者からは「買います買います!! 嬉しい」「僕の本当に大好きな小説です! 時代を越えて想いを繋いでいく、和風ファンタジー小説。主人公が歩む長い長い道のりをぜひ皆さんも眺めてみてください。心の奥底で『何か』が動くはずです!」「文庫も予約してます。楽しみー」「通勤で読みたかったから嬉しい! サイズ感が丁度いいよね」などと喜びの声が殺到している。

 さらに嬉しい展開として、2020年秋から進行していたコミカライズ版の単行本第1巻が7月21日(水)に発売予定。活字があまり得意ではない…という方はこちらから『鬼人幻燈抄』の世界に触れてみるのもいいだろう。

 また『鬼人幻燈抄 葛野編 水泡の日々』は文庫化に際して単行本版から文章が大幅に修正され、完成度がグッと増した著者入魂の一冊。シリーズ累計15万部達成の『鬼人幻燈抄』の世界に触れる入門書として、同書を読んだことがない人はもちろん、シリーズのファンも是非、手に取ってもらいたい。