視聴者の期待を裏切らない!? 自己中な行動に、フラグ発動/明日から使える死亡フラグ図鑑④
公開日:2021/5/24
『明日から使える死亡フラグ図鑑』から厳選して全5回連載でお届けします。今回は第4回です。
Twitterで話題沸騰!「俺、この戦いが終わったら結婚するんだ」「馬鹿野郎! そんな化け物がいると思うか!」など、絶対死ぬじゃん! な1コマ漫画が詰まった死亡フラグ図鑑! リアリティ溢れるイラストとどこかで見た「あるある」ネタは、読めば読むほどクセになる。
脱出ポッドで一人だけ逃げようとする人
仲間を置いて逃げるヤツに基本的人権はない! 仲間を裏切り、逃げ出するような裏切り者はむごたらしく死んでくれないかな? と視聴者は期待するはず。そうした期待を裏切らないのが『一人だけ逃げちゃおう』フラグ。黒幕だろうと主人公の親友だろうと脱出ポットで一人だけ逃げられたことはないのである。ポッドで脱出を試みる人物は三つのカテゴリーに分けられる。①我が身惜しい型:敵やボスを自分で倒す実力はない、逃げなければ死んでしまう! 目の前に脱出ポッドがある! 逃げちゃえ! ②ずるっ子型:心理戦では常に上位に立っていると自負している詐欺師や3枚目キャラ。常に自分本位で行動して、それを悪びれない。③最後の手段型:ボスや裏切りものが最後の手段として周到に準備をしている場合。本人に実力がない場合が多い。これらが一人で逃げてしまう人物の基本形だ。もちろん死に方も概ねパターン化されており、「はっはは! 逃げおおせたぞ!」と高笑いした瞬間に大体打ち落とされるか爆発する。脱出ポッドには自爆装置がセットされていたり対空ミサイルで撃ち落とされたり、はたまたラスボスに追いつかれてしまったり。断末魔と共に爆発四散すること請け合い。こういった脱出ポッドで逃げてしまう人々にマッチする中国の故事がある。それは『悪の小なるを以って之を為すことなかれ』という言葉で、どんな小さいことでも悪事はしてはいけないという意味である。改心してやっぱり戻ってくるぐらいが、愛されるキャラクターになれるのかもしれない。
薬を打ってデカくなる人
追い詰められた科学者が立ててしまう、展型的死亡フラグである。謎の液体を二の腕に刺し、注入。瞬く間に超巨大なモンスターに! 実験の最終段階、ナチスの謎技術、追い詰められやむなく自分に刺すなどがパターンだ。おおむねスゴい力は得られるものの、一時的に得た力には代償がつきもの。急速に筋肉が減少してしまったり、無限に成長し止められなくなる、知能が低下など、様々なデメリットを享受するハメに。その弱点を突かれて倒されることも多い。こうした大きくなる薬はヒーローサイドになると効果的なアイテムになる。キャプテン・アメリカの血清やポパイのほうれんそうなどはデメリットがほとんどない。自分がヒーローキャラだという確信がないのであれば、ゆめゆめこうした手段には手を出さないこと。(佐藤)