さまざまなお金の悩みを解決に導く、最初の3ステップを紹介!/〇×でわかるお金の正解②
公開日:2021/5/19
『〇×でわかるお金の正解』から厳選して全5回連載でお届けします。今回は第2回です。
今さら聞けないお金のこと。持ち家それとも賃貸? 老後資金はどう貯める? そんな疑問を〇×式でみるみる解決! 節約→貯金→資産運用のゴールデンルールでお金を増やそう。累計300万部突破の凄腕家計再生コンサルタントによる、新時代を生き抜くマネー入門。
家計見直しカンタン3ステップ
●お金の悩みを解消するには?
「カードでキャッシングをして、返済に追われています」
「不況で給料が大幅ダウン。住宅ローンの返済が苦しい」
「ムダづかいをしてないのに、毎月赤字家計になってしまう」
「家計簿をつけているのにお金がまったく貯まりません!」
「塾代や学費が高くて、子ども2人の教育費が心配」
「高齢の両親の介護費用がかかる」
「年金だけで足りるのか、老後資金が不安」
家計再生の仕事を始めて20年以上が経ちますが、特に最近の家計相談では、新型コロナウイルスの影響でお金の悩みが激増しています。一人一人の解決法は異なりますが、まずは次のようなステップを踏んで進んでいきましょう。
[家計見直し最初の3ステップ]
①不安・あせりをいったん脇に置いて、冷静になる
②現状を整理するために、収入と支出、借金や貯金など家計状況をすべて書き出してみる
③5年後、10年後、20年後、いくら必要になるかライフプランニング(人生設計)をしてみる
①まずは、不安を切り離す
毎月の生活費が足りない! 老後資金が足りるか不安でたまらないという方は、お金の悩みというよりは、不安に取りつかれてしまっています。いわゆる「××になったらどうしよう病」です。
実際に起きていることではなく、まだ起きていないことを先取りで心配してしまうわけです。とはいえ、ただ心配していても苦しいだけで解決には進めません。
お金に関して考えるときには冷静な判断が必要です。ですから、まずは、「必ず解決できる、そのために今から行動するから大丈夫」と自分に言い聞かせて、その心配を脇にいったん置いてください。不安になってしまうのは、何をどうすればいいかわからないから。そのため、次のことに取り組んでみましょう。
②金額を書き出して現状を整理する
現状整理をおこないましょう。今の自分の手取り収入、生活費や保険料、貯金額、借金(住宅ローンや車のローン含む)について正確に把握していますか? 実は、家計の悩みを抱えている方のほとんどが、わかっていないのです。そのため、この現状整理というステップはきわめて重要です。
具体的には、16、17ページの項目について書き出してみてください。細かいので少々面倒かもしれませんが、ここをクリアしないと先には進めませんからがんばりましょう。
③将来の人生設計を考えてみる
5年後、10年後、20年後……今後の人生でいくら必要になるかライフプランニング(人生設計)をしてみましょう。
結婚、出産、マイホーム購入、教育費、老後資金、介護費用など、さまざまなライフイベントを書き出しながら、どんなタイミングで何にいくらくらい必要なのか、を試算する作業です。
[ライフイベントの例:A子さん・30歳・会社員の場合]
1年後(31歳):結婚 150万円
3年後(33歳):出産 50万円
5年後(35歳):車購入 150万円
8年後(38歳):マイホーム購入 3500万円
10年後(40歳):家族で海外旅行 70万円
20年後(50歳):子どもの大学進学 400万円
35年後(65歳):定年退職→年金生活開始 毎月30万円
もちろん、あくまでプランですから計画通りになるとは限りません。ですが、大きなライフイベントや願望を見える化することで、心もお金も準備ができます。
家族のいる方は、配偶者や子どもの分もあわせて試算してみましょう。