【次にくるマンガ大賞 2021特別企画】 過去の受賞作を振り返り!がさつな先輩と"ツンギレ女子"の甘々な日常『先輩がうざい後輩の話』
公開日:2021/6/19
ユーザーから「次にくる」と思うマンガを募集し、そこでノミネートされた作品から投票によって大賞を決める”ユーザー参加型”のマンガ大賞「次にくるマンガ大賞」。7回目となる今年のノミネート作品が出そろい、6月18日(金)から投票がスタートする。ぜひ参加して推しの作品を応援しよう! ドキドキの結果発表を待つ間に、過去の受賞作品を振り返ってみてはいかがだろう。本記事では2018年にWebマンガ部門で第1位を獲得した『先輩がうざい後輩の話』(しろまんた/一迅社)を紹介!
電子書籍、というか紙媒体の雑誌連載ではなくWebサイト連載のマンガ作品は、当たり前の存在となった。またマンガ雑誌からプロデビューするのではなく、同人活動で人気を得てから商業作家としてデビューするケースも増え、SNSに投稿した作品がバズりまくり、そのまま商業作品としてリリースされるといったケースも多い。
そんな中で完全なるアマチュア、同人作家としての投稿から一気に商業デビューを果たしたのが『先輩がうざい後輩の話』(一迅社)の作者・しろまんただ。
新社会人として勤め始めた“ちっこい女子”の五十嵐双葉は、入社初日に無精髭を生やしたがさつな巨漢・武田に「社会見学の中学生」と間違えられ、激怒。しかし五十嵐の教育役となった武田は、がさつだしデリカシーに欠けつつも面倒見は良く、いつも五十嵐の頭をがしがしと撫でつつ、何かと世話を焼いてくる。そんな“うざい先輩”を持った後輩・五十嵐ちゃんの、恋愛一歩手前の甘アマな日常を描いた作品だ。
第1巻のあとがきでは、お絵かき好きな同人作家が「こんなの読みたい」と思いついた設定をそのまま描いてSNSにUPしたところ、1日で大量のRTが付き……と、一気にバズった経緯も説明されている。一旦描いたはいいが照れもあり投稿を躊躇するも、知り合い作家に相談したら「いいじゃん」の一言で投稿を決意、なんて裏話もあり、ファンとしては「よくぞそこで背中を押してくれた!」とナイスアドバイスに“いいね”したくなるはずだ。
現在もSNS投稿が続けられている本作は、デリカシーのない武田のセクハラ発言にブチ切れたり、かと思えば自宅で映画デートを敢行したり、面倒くさいじいちゃんが乱入してきたりと、相変わらず五十嵐ちゃんの周辺は騒がしい。また、五十嵐&武田を生暖かく見守る同僚、風間&桜井も何やらいい感じに……と、気になる展開が続いている。
本書で萌えたなら、まずは作者のTwitter&pixivアカウントをフォローすべし。読んでニヤついたなら、RTも忘れずに。
文=佐藤圭亮
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