毎日のごはん作りがすーっと楽になる! ぶたやまかあさんの“やり過ごし”テクとは?【つくってみた】
公開日:2021/6/14
家族には“ちゃんとしたもの”を食べてもらいたい。栄養バランスのとれた料理、インスタントに頼らない料理、家族が喜ぶ料理…。そんな理想は常に頭の片隅にあるものの、仕事や育児に追われていると、実践するのはなかなか大変だ。それでも家族のためにと料理と真面目に向き合おうとすると、今度は料理をすること自体が苦痛になってしまう。
でもある本に出会ってちょっと気持ちが軽くなった。それが『ぶたやまかあさんのやり過ごしごはん』(やまもとしま/講談社)。3人の子どもを育てるぶたやまかあさんの多忙な生活の中で生まれたリアルな“やり過ごし”料理とそのアイデアは、「なんだ、これでいいのか!」と肩の荷を下ろしてくれるものばかりだった。思えば“○○しなければ”と自分で勝手にハードルを上げていたような…。その説得力のある“やり過ごし”テクを少しご紹介しよう。
ちゃんとしなくたっていい! 名もなきレシピも立派な料理
時間がない日の夕食は、ただ焼いただけの肉を食卓に出すこともあるだろう。この“だけ”の部分に、「たいした料理じゃなくてごめんね」という気持ちが含まれているとすれば、そんな謙遜はしなくていい! とぶたやまかあさんはいう。だって肉を焼いただけでも、十分立派な料理。連日家族のために何かしら作っているなら、“私は料理が苦手”なんて思わずに、自分の料理のスキルに自分でOKを出しちゃえばいい、というのだ。
そんなぶたやまかあさんは、蒸したいも、ゆでたブロッコリー、洗っただけのトマト…と素材をそのまま食卓にだすこともしばしば。サラダはボウルごと、揚げ物はバットのまま出すこともあるし、インスタントだしだって堂々と使う。ときには家族の好き嫌いなど考えず、スパイスたっぷりのカレーのような自分が食べたいものを自由に作ることもある。
こんなふうに毎日の料理を“やり過ごす”ようになってから、ぶたやまかあさんは料理が楽しくなったという。気分が乗っている日は、やり過ぎるぐらい作ってしまう日もあるそうだ。
「一生懸命頑張ってとびきり美味しい料理を作ったのに、家族の反応が薄くてがっかり」ということ、ありますよね。(中略)それよりも、今日も乗り越えられた! やったね! と自分をほめるようにしたほうが、気持ちよく一日が終えられる気がしませんか。
本書の問いかけに、ごもっとも!! と大きくうなずいてしまった。