イラストレーター・中村佑介氏の自身初となるCDアートワーク全集が発売! ASIAN KUNG-FU GENERATION・後藤正文氏との特別対談も収録
公開日:2021/6/18
音源を“中身”だとするならば、ジャケットはそのCDの“顔”である。素晴らしいジャケットのCDともなれば、思わず“ジャケ買い”してしまう人もいるほどだ。2021年5月27日(木)、ASIAN KUNG-FU GENERATION やゲントウキ、さだまさしといった有名アーティストたちのイラストを数多く手掛けてきたイラストレーター・中村佑介氏の作品集『PLAY』が発売された。同書は彼の作品を、「音楽」というテーマでまとめた1冊である。
これまで発表された著者既刊の累計は、イラストレーターとしては異例の計24万部。名実ともに今、中村氏は日本でもっとも活躍するイラストレーターのひとりとなっている。
今回、自身初となるCDアートワーク全集発売にあたり、中村氏はサイズ・レイアウト・言葉の一つひとつにまでこだわって制作。タイトルの『PLAY』は、「新たな一曲を“PLAY”するきっかけに」という願いが込められているという。すでに馴染みのある人は思い出の曲とともに、そうでない人も、この1冊で著者の描く世界に魅了されること間違いなしだ。
同書には、2002年~2020年に発売されたすべてのCDジャケットにはじまり、歌詞カードに添えられたイラストやバンドロゴまで、全146点を贅沢に収録。背景の細かい描写まで、時間をかけてたっぷりと堪能しよう。
解説やラフ・対談など、イラストをもっと楽しむためのコンテンツも掲載。眺めるだけでなく、「読み込みたくなる」1冊に仕上がっている。同書のためだけに書き下ろされた解説を読んだり、作品が出来上がった経緯をラフと見比べたりすれば、“中村佑介”ワールドの虜になってしまうかも。
中には、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文氏との10ページにわたる特別対談も収録。後藤氏は「絵を見てすごいピンときた」という出会いや、葛藤、アルバムの制作秘話まで語り尽くしている。
鮮やかな色使いが特徴的なイラストはもちろん、随所に中村氏の魅力が輝く同書。美しく繊細なアートワークに触れ、梅雨の憂鬱な気分を吹き飛ばしてみてはいかが?