他人と自分を比べて落ち込んでしまう、嫉妬してしまうストレスからフリーになるには
公開日:2021/7/12
ToDo 1 他人ではなく、自分と比べる
他人と比べると不幸になる。では、どうすればいいのか?
他人や周りの人と比べるのではなく、「自分」と比べましょう。過去の自分と今の自分を比べるのです。3ヶ月前の自分、1年前の自分、3年前の自分、10年前の自分。今の自分がダメだとしても、3年前と比べると、少しは進歩、上達しているのではありませんか?
もし、過去の自分と比べて、進歩していないのであれば、今から頑張って、3ヶ月後に結果を出す。そうすると、「3ヶ月前の自分と比べて、これだけ進歩したよね」と言えるはずです。
「20万円の安月給。でも、去年は18万円。2万円も増えている!」
「TOEIC400点。でも、前回より30点もアップしている!」
「今日も残業。でも、昨日は終電ギリギリだった。今日は22時に帰れてラッキー!」
このように、過去の「マイナスの状態」と比べると、現在は「ポジティブな状態」にいることが明確になります。
自分のポジティブな成長を実感できると、「もっと頑張ろう」とモチベーションが湧いてきます。少しずつでも「結果」が出はじめると、毎日が楽しくなり、さらに「やる気」も湧いてきます。
他人と比べると「自分のマイナス部分」が浮き彫りにされ、過去の自分と比べると「自分の変化した部分」が浮き彫りにされます。その中から自分のプラスの自己成長に気づくことで、自己成長が高まり、自分に自信が持てるのです。
他人と比べたい衝動に駆られたときは、「1年前の自分はどうだった?」と過去の自分と比較したイメージを想像して、その衝動を振り払いましょう。
ファクト3 自分と下の人と比べると成長が止まる
他人との比較ということでいうと、自分よりも下の人と比較することもあるでしょう。
「自分は20万円の安月給。同級生のB男は15万円だ。それよりはマシか」
「今日も残業。でも、B男の会社はブラックで、毎日終電帰りらしい。それよりはマシか」
自分よりも下の人と自分を比べて、それよりはマシと思う心理を、心理学では「下方比較」と言います。下方比較をすると、多少の安心は得られます。しかし、「もっと頑張ろう!」という気持ちは起きません。今のダメな自分に対する、「ささやかな自己肯定」が得られるだけです。
「自分より下の人はたくさんいるから、まあ、いっか」と思考も行動も停止します。つまり、頑張ろうというモチベーションも湧かず、自己成長も起きません。いつも下方比較ばかりしていると、自分よりもダメに見える人間ばかりを探し、人を見下すようになるかもしれません。
下方比較ばかりするのは思考停止であり成長停止です。幸せからドンドン遠ざかるだけなので、「他人と自分を比較してしまう」心のクセを自分で意識し、コントロールすることが必要です。