他人と自分を比べて落ち込んでしまう、嫉妬してしまうストレスからフリーになるには
公開日:2021/7/12
ToDo 2 他人と比較するのではなく、他人を観察する
他人ではなく、過去の自分と比べるとはいっても、自分のすぐ周りに自分より「できる人間」「うまくいっている人間」がいると、どうしてもそこに注意が向かってしまいます。
たとえば、あなたが会社の営業部に勤めているとします。同期入社のC男は、今月の売上でトップをとりました。しかし、あなたは売上ノルマを大きく下回り、部内で最下位です。
「同期入社のC男は、トップ営業なのに、俺は最下位。俺って、なんてダメなんだ」と思うでしょう。しかし、そんな感傷に浸っている暇があれば、もっとC男を観察するべきです。
「なぜC男は、そんなにたくさん契約を取ることができるのか?」
「見込み客の管理をどうやっている?どんな営業トークを使っている?」
「何時に来て何時に帰っている?昼休みは、どうやって過ごしている?」
トップ営業マン、すなわち「営業の教科書」があなたのすぐそばにいるわけですから、その営業スタイル、さらには時間の使い方や生活スタイルまでも調べ上げて、それを徹底的にマネしていく。比較するのではなく、「観察」すればいいのです。
「トップをとって偉そうに」とか、C男の悪口を言ってはいけません。むしろ、C男と徹底的に仲良くして、営業の秘訣を聞き出すのです。営業の秘訣はそう簡単に語らなかったとしても、普段どんな本を読んでいるのか、おすすめのビジネス書くらいは教えてくれるでしょう。
ToDo 3 「妬む」のではなく「リスペクト」する
人間、嫌いな相手から学ぶことはできません。嫉妬心、嫌悪感、ネガティブ感情で相手を観察しても、マイナスの部分しか見えてきません。
自分より優秀な人をリスペクトしましょう。リスペクトすると、「自分もそうなりたい」という思いが出てきて、相手の「良い部分」「うまくいっている部分」「他の人がしていない工夫」などが、ドンドン、目に入るようになります。これを心理学では、「モデリング」といいます。相手をリスペクトするだけで、相手の長所を無意識に探し出し、無意識にマネていくのです。
徹底的に観察し、徹底的にマネていく。あなたの能力は間違いなくアップします。
「悔しい」「うらやましい」「嫉妬心」「自責の念(自分はダメだ)」といった、ネガティブな感情反応には何の意味もありません。百害あって一利なしです。他人と自分を比較するのなら、感情は捨てて、「中立(ニュートラル)」な気持ちで、「自分にできていない、相手にできていること」を観察し、リスペクトし、マネをしましょう。
さらに学びたい人は
『消したくても消せない嫉妬・劣等感を一瞬で消す方法』(大嶋信頼著、すばる舎)
難易度★
嫉妬をなくす方法について、まるごと1冊、詳しく解説された本。嫉妬はなぜ起きるのか? 嫉妬の原因の一つ「劣等感」の正体と、それを消す方法。さらに、他人から「嫉妬の攻撃」を受けた場合の対処法など、脳科学と心理学の両方から「嫉妬」について、わかりやすく解説されています。「その嫉妬は“他人のもの”でないか問う」「10年後の自分にアクセスする」「相手の成功を喜ぶ」など、対処法も明快で実践的です。