妊婦の後輩から何度もシフトの交代をお願いされる。“マタハラ”にならないための断り方とは?/ビジネストラブル脱出フレーズ80
公開日:2021/7/11
理不尽なクレーム、責任の押し付け、会社と顧客の板挟み……ビジネスの現場は理不尽とトラブルに満ちあふれています。こんな時どう切り返せば…と悩んだことはありませんか?
人材育成の講師として活躍する著者の三上ナナエさんが、そんな状況を切り抜けるために覚えておきたい「モノの言い方」を、シーン別に教えます。“禍転じて福となす”ための、 明日から使えるキラーフレーズ満載です!
妊娠中の後輩からの頼み。相手に不快な思いをさせずに、上手く断る方法は……。
※本稿は三上ナナエ著の書籍『ビジネストラブル脱出フレーズ80』から一部抜粋・編集しました
後輩 マタハラ対策
「先輩すみません、シフトを交替してもらえませんか?」
妊婦の後輩から「シフトを交替してほしい」と頻繁に頼まれる。可能な限り応えて替わっているが、最近あまりにも回数が多く…。「私にも予定あるよ!」と思うが、それを言ってしまうとマタハラになるのかと悩み中。
どのように断るのがよい?
このフレーズ!42「来週の○曜日と□曜日は予定があって替われないけど、いいかな?」
「マタハラ」とは「マタニティハラスメント」の略語で、働く女性が妊娠・出産をきっかけに職場で精神的、肉体的嫌がらせを受けたり、解雇など不当な扱いをされたりすることを意味します。
もちろん可能な限り替わっているので断っても大丈夫でしょうが、相手が妊婦さんだと心配になってしまいますよね。なので、ここは細やかにコミュニケーションをしっかり取ることが大事です。できるだけ協力するけれども、替われない日もあることを事前に伝えておきましょう。理由も伝えると納得してもらいやすいでしょう。そして、予定が入った時点で後輩に伝えることも忘れないように。自分一人で背負うよりも、勤務の予定をつくる上司に、その後輩が直接相談してもらうよう提案するのもよいでしょう。
発言者にそのつもりがなくても、相手が不快に思えばハラスメントが成立する可能性があります。相手の体調を気にかけながら、替わりたい気持ちはあることが伝わるように、表情や口調などは気をつけましょう。