取引先の人が自分の名前を間違えて覚えている。相手に失礼のないように訂正するには?/ビジネストラブル脱出フレーズ80
公開日:2021/7/12
理不尽なクレーム、責任の押し付け、会社と顧客の板挟み……ビジネスの現場は理不尽とトラブルに満ちあふれています。こんな時どう切り返せば…と悩んだことはありませんか?
人材育成の講師として活躍する著者の三上ナナエさんが、そんな状況を切り抜けるために覚えておきたい「モノの言い方」を、シーン別に教えます。“禍転じて福となす”ための、 明日から使えるキラーフレーズ満載です!
間違って名前を覚えられていた時、どう伝えるのがよいのでしょうか? 相手に気まずい思いをさせずに訂正するには……。
※本稿は三上ナナエ著の書籍『ビジネストラブル脱出フレーズ80』から一部抜粋・編集しました
取引先 間違いの指摘
私は間違って名前を覚えられてもよいけど、それがわかった時の気まずさが…ね。
私の名前を間違えて覚えている取引先の人。メールなどにも署名があるが気付いておらず、先日街で偶然に会い、少し立ち話をしたが、やはり名前は間違えられており…。その時、相手を傷つけずに注意をするには、何と言えばよかった?
このフレーズ!57 その時には伝えない。
訂正するのは気が引けますが、名前が間違っていると、業務上何かの時に支障が出て、かえって迷惑を掛けることも考えられます。ただ、すぐには問題になる可能性がなければ、それとなく気付いてもらうのが理想ですね。メールでは、署名の場合はよく見ていない人もいるので、書き出しの「いつもお世話になっております」のあとに名乗りましょう。それでも気付いてもらえない時は、
「登録くださっている私の名前ですが、誤変換があったようで名字が〇〇となっていました、何か行き違いがあるといけないので、お手数ですが△△にしていただけますでしょうか」と伝えてみてはどうでしょうか。
私の旧姓は珍しいのですが、新人の時、先輩が私の苗字の読み方を間違えていました。言い出しにくくそのまま訂正しなかったのですが、あとから間違えに気付いた先輩から「お名前間違えてごめんね、でも安全を守る仕事上、チームメンバーの名前は大事だからすぐに言って欲しかったな」と言われ、ハッとしました。業務上、そしてその人にも迷惑が掛かる視点が抜けていたことを反省しました。