スクワットは「大きな筋肉」を効率よく鍛えられる。ジムに行けないなら自宅でスクワットを!/突き抜けるコンディション革命④
公開日:2021/7/23
小林弘幸著の書籍『突き抜けるコンディション革命』から厳選して全5回連載でお届けします。今回は第4回です。著書累計200万部突破。スポーツ学の名医が教える、仕事、スポーツ、食事、ストレス対策、ダイエット、感染防止、メンタル強化など、困難な時代でも結果を残す心と体のコントロールメソッド50! やさしい世界の“やさしい言葉”に安住せず、厳しい現実社会でも突き抜ける心と体のコンディションを身につけよう――!
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ジムに行けないなら自宅でスクワットをせよ
体も心も前向きな姿勢を保ちたいときに、運動野習慣は大事です。特に、ゆっくりと呼吸をしながら行う運動は、全身の血流をよくしてくれると述べました。また運動をしている瞬間は、自分の感覚だけに集中できるため、暗い気持ちを消すこともできます。運動をしない理由はありません。
「自分も、そろそろ運動を習慣にしよう」――あなたがそう自分に課したなら、ジムと契約するのはいい選択だと思います。人間、先にお金が出ていくことには、「元を取らなきゃ」という考えが働くものです。ただ、お金をかけたくない、近くにいいジムがない、忙しいなど、ジムに行けない、行きたくないという方もいるでしょう。そんな方におすすめしたいのが、自宅でやる「かんたんスクワット」です。
『死ぬまで歩くにはスクワットだけすればいい』(幻冬舎)に詳しく書きましたが、なぜスクワットがよいのかというと、昔から言われるとおり、足腰がやはり一番大切だからです。どんな運動をするのにも、まずはしっかりと立つこと。ふらつくことなく前後左右のバランスをとりながら、全身の姿勢を保持することが第1の基本です。
そして、両足でリズミカルに移動する、歩行が第2の基本。極論すれば、このふたつができなくなったとき、動物の一種である人間は一気に衰退していきます。
「健康寿命」という言葉をご存じでしょうか。WHO(世界保健機関)が公表したこの指標は、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義されていて、日本の健康寿命は男性がおよそ72歳、女性がおよそ75歳とされました。
一方、平均寿命は男性がおよそ81歳、女性がおよそ87歳ですから、健康寿命との間に男性で約9年、女性は約12年も「介護状態」になることを意味します。でも足腰が強ければ、介護が必要になる状態を避けられる可能性は上がります。
足腰の衰えは、歩けない、移動できないということだけではなく、転倒しやすくなるということに直結します。それが骨折につながるケースも多いのです。年老いてから骨折すると、長い時間、運動ができなくなりますので、再び同じ運動能力を獲得するのには並々ならぬ努力が必要となります。というより、それがきっかけで一気に寝たきりになることのほうが多いのです。
そうでなくとも足腰が衰えると、出かけるのがおっくうになってしまうことでしょう。すると脳に新しい刺激が与えられなくなり、認知症のリスクも高まります。
スクワットは、自宅でできる運動ですし、道具も必要ないため、たくさんの人が取り組んでいます。「スポーツする時間」を特別につくるよりも、「どこでも運動をする」という姿勢のほうがおすすめですし、結果的に長続きするでしょう。
実際、私自身も6年前から続けていますが、下半身が鍛えられて、ゴルフの飛距離が伸びました。まだ伸びると思っています(笑)。
スクワットの最大の魅力は、大きな筋肉を効率よく鍛えられること。太ももの筋肉、裏側のハムストリング、表側の大腿四頭筋という人間の筋肉の中でも特別に大きい筋肉を強化できるので、それが全身の活力につながります。
ただ、やり方を間違うと、ヒザや腰に負担がかかって、ケガの原因になってしまいます。ストレッチも完全にヒザが曲がるくらい腰を落とし込むのはおすすめしません。それは、正しい形でやらないと腰やヒザを痛めてしまうからです。
そこで次のページから「かんたんスクワット」をご紹介しましょう。やり方は本当に簡単です。誰でも楽しみながら、気軽に長期間続けられるはずです。
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