正座をすると、足がしびれてつらい… コツを知っておけば正座が苦じゃなくなるかも?/疲れないカラダ大図鑑
公開日:2021/8/15
リモートワークで腰が痛くなった、パソコン作業で肩こりが悪化した、午後になると疲れから集中できない…。あらゆる疲れの原因は、ふだんなにげなくしている動作の癖。それを直すだけで驚くほど改善するとしたら、実践したくなりませんか?
日本のトップアスリートたちの活躍を数十年にわたり支えてきたトレーナー・夏嶋隆さんが考案した疲労回復メソッドがついに公開! 近年アスリート以上に、疲労を抱えたまま生活をしている人たちが増えていることを危惧した夏嶋さんが、実生活で実践できる疲労改善方法を伝授します。
日々、疲れに悩んでいる方はぜひ実践してみてください。いつも行っている作業が驚くほどラクになりますよ。
※本作品は夏嶋隆著の『疲れないカラダ大図鑑』から一部抜粋・編集しました
つらくならない正座のコツ
現代の日本人は、お葬式などのあらたまったとき以外、正座する機会がめっきり減りました。だからこそ、まれに正座をしたとき、しびれてつらかったという経験をお持ちの方は多いことでしょう。
長時間の正座でしびれが生じるのは、すねやふくらはぎが圧迫されるからです。これを回避するには、座る際、できるだけお尻に体重が載らないように心がけることが大切です。背筋をスッと伸ばして、太もも側に重心を持ってくると、すねやふくらはぎの血管の圧迫が緩和されて、しびれにくくなります。このとき、重なっている左右のつま先が、右(左)が上になっているときは、左側(右側)の太ももに体重を載せるようにするとうまくいきます。
茶道や華道では、正座のコツとして「お尻を浮かせるように」と教えています。極端にいうと、ももの裏とふくらはぎの間にすきまがあるような正座です。この正座だと、太ももの前面に負担がかかりますが、ふくらはぎやすねにはダメージがないので、しびれることがありません。
また、重なっている左右の足のつま先をときどき入れ替えることも、しびれの予防になります。
これらを実践すればもう、お葬式で足がしびれるという失態はなくなるでしょう。