「ハッピーターン」の商品名に影響を与えたものとは?/大人の最強雑学クイズ

暮らし

公開日:2021/8/6

【答え】当時の経済状況

【解説】
楕円形の洋風せんべい「ハッピーターン」は、亀田製菓の主力商品。そのおいしさのカギとなるのは、秘密の粉「ハッピーパウダー」である。植物由来のたんぱく加水分解物に砂糖や塩、うまみ成分である数種類のアミノ酸を調合した複雑な味は、うまみを好む日本人にピッタリだ。ハッピーターンが発売されたのは、1976(昭和51)年のこと。商品の開発当時、日本は第一次オイルショックの影響で不景気の真っ只中にあった。暗いニュースがテレビや新聞をにぎわせていた当時、「お菓子で世の中を幸せにしたい!」と送り出されたのがハッピーターンだった。この商品名は、「幸福(ハッピー)」が顧客に「戻ってくる(ターン)」という思いが込められたものだったのである。独自のうまみパウダーによる甘めの味つけ、網ではなく鉄板で焼いた洋風せんべいは、当時としては画期的。発売から徐々に人気が高まり、3年目に大ブレークしたそうだ。

雑学総研


おすすめの動画はこちら


【著者】雑学総研(ざつがくそうけん)/珍談奇談の類から、学術的に検証された知識まで、種々雑多な話題をわかりやすい形で世に発表する集団。江戸時代に編まれた『耳袋』のごとく、はたまた松浦静山の『甲子夜話』のごとく、あらゆるジャンルを網羅すべく日々情報収集に取り組む傍ら、テレビ番組とのコラボレーションも行なった。著書は、6万部を超えるロングセラーとなっている『大人の博識雑学1000』や、『人類なら知っておきたい 地球の雑学』(以上、KADOKAWA)ほか多数。