超絶手抜きの食パンアレンジ! 朝食&おやつに気分が上がる“奇跡のずぼらパン”【つくってみた】
公開日:2021/8/10
自宅で過ごす夏休み。おうちごはんのレパートリーに困っている人も多いのでは? マンネリを打破するようなレシピ(しかもラクして作れるもの)を探しているなら、『まんまるkitchenの奇跡のずぼらパン☆マジック』(まんまるkitchen:著、岡田澄枝:編/主婦の友社)がおすすめだ。
著者のまんまるkitchenさんは、“材料2つで”“混ぜて冷やすだけ”“レンジで簡単”といったような、身近な材料で簡単に作れるレシピ動画が話題のYouTuber。食パンや市販パンのアレンジレシピをまとめた本書も、他のレシピ同様、“超絶”という言葉がしっくりくる簡単なものばかりが載っている。気になるレシピだらけで迷いに迷い、今回は下記の3品を作ってみたのでさっそく紹介しよう!
食パンを器にした「カレートースト」(p.56)
まずは、残りもののカレーでできるアレンジトーストから。作り方は6枚切りの食パンの白い部分をスプーンでくぼませて器を作り、カレーとピザ用チーズ、真ん中に卵黄をのせて、オーブントースターで3~5分焼き色がつくまで焼く。仕上げに黒こしょうとパセリを散らせば完成だ。
要はトーストにカレーとチーズ、卵黄をのせただけ。それなのに、焼いたトーストのザクザク感、とろ~り溶けたチーズ、半熟卵のコクが加わり、昨晩のカレーとはまったくの別もの。パン粉をつけて揚げる市販のカレーパンよりヘルシーだし、何より卵とチーズの“とろうま”がクセになる。我が家ではカレーを作ると必ずといっていいほどあまるため、こういうレシピは本当に助かる(ビーフシチューやホワイトシチュー、ラタトゥイユなんかで作ってもおいしそう)。
さけるチーズが無限に伸びる!? 「チーズハットグ風トースト」(p.76)
次に気になったのが、食パンでチーズを巻くだけのなんちゃってチーズハットグ。チーズハットグとは、ウインナーの代わりにチーズを入れたアメリカンドッグのような韓国のおやつだ。
ここで登場するのがさけるチーズ。8枚切りの食パンでさけるチーズをくるくると巻き、トースターで焼いて、ケチャップと粒マスタードをかけてできあがり。見た目はシンプルだが、熱々を一口噛むと…中のチーズが伸びる、伸びる! 子どものおやつに出したら、「チーズがおもしろ~い!」と大はしゃぎで平らげた。さけるチーズの底力、恐るべし。
混ぜて、のせて、10分で! 「チョコチップメロンパン」(p.107)
最後はSNSで評判の時短メロンパンをご紹介。小麦粉・砂糖・バターをボウルでよく混ぜて食パンに広げ、ヘラなどで格子状に模様をつける。あとは刻んだ板チョコを散らしてトースターで焼くだけだ。
手間のかかるものだと思っていたメロンパンが、自宅でこんなに手軽にできるなんて! 肝心の味も、クッキー生地がサクサクと香ばしく、まさに焼きたてのおいしさだ。しかも、これなら朝食としても無理なく作れる。朝から焼きたてメロンパンのある食卓…想像するだけでワクワクしてしまう。
今回は本書の中から3つのレシピに挑戦してみたが、この3つに絞るのが大変だったほど、ほかにも多彩なアレンジレシピが掲載されている。市販のパンを使ったリメイクパンやサンドイッチ、のせて焼くだけのグラタン、あまりものを活用したトースト、スイーツアレンジ…などなど、作る手順はずぼらなのに、“おしゃれ”で“贅沢”に仕上がっちゃうのがまんまるkitchenさんのレシピのすごいところ。朝食に、ランチに、おやつに、ぜひお試しを!
調理・文=齋藤久美子