雪見だいふく、スーパーカップ…定番アイスが大変身! マニアが考案した、アイデア満載レシピ集
更新日:2021/8/11
連日の猛暑で、冷たいものがないとやっていられない季節。今年も引き続き海やプールに行ったりイベントに参加したりするのは難しく、帰省や旅行も自粛の方向だ。夏を少しでも楽しく乗り切れる“何か”がほしい。『コンビニ&スーパーのアイスが極上スイーツに! 魔法のアイスレシピ』(シズリーナ荒井/KADOKAWA)は、そんな願いを叶えてくれそうな、ちょっと変わったレシピ本だ。
本書を手掛けているのは、は4万8000個以上のアイスを食べ歩いてきた最強のアイスマニア・シズリーナ荒井さん。コンビニやスーパーで買えるお馴染みのアイスにひと手間加えて極上スイーツに変身させたり、ごはん系の料理にアイスをプラスしたりと、今までの手作りアイスのレシピとは違うアレンジを主体としている。
市販品を活用することで、イチから手作りするよりもお手軽で、楽しみ方の幅も広くなる。これならば気負わずに、1人でも、家族と一緒でも良い気分転換ができそうだ。そこで、気になったものをいくつか作ってみた。
■「クーリッシュークリーム」(P.12~P.13)
1つめは、合体させるだけのお手軽スイーツ「クーリッシュークリーム」。作り方はとても簡単で、冷凍庫から取り出したクーリッシュバニラ味を1分間もみほぐし、市販のシュークリームに注入するだけ!
通常、アイスシューを買ってくるとカチカチに凍っていて食べづらいことが多いが、これなら程よく柔らかく、すぐに最高の状態を味わえる。元々入っているカスタードクリームとバニラアイスのハーモニーはまさに幸せの味。あまりに簡単に作れておいしいので、クーリッシュを常備したくなった。
■「エッセルスイートポテト」(P.44~P.45)
2つめは、冷房の効いた部屋で食べたい「エッセルスイートポテト」。じゃがりこチーズ味に熱湯をかけてマッシュし、ペースト状になったらエッセルスーパーカップ超バニラとメープルシロップを加えて混ぜ合わせる。あとはアルミカップに移してトースターで焼けば完成!
じゃがりこの原材料はじゃがいもなのにスイートポテト?と思ったが、メープルシロップの香ばしい甘さが加わることで、まるで焼きいもを使ったかのような味わいに。じゃがりこの塩気が良いアクセントになっていて、甘いものがあまり好きじゃない人でもおいしく食べられる。正直、筆者は普通のスイートポテトより好きだった。著者さん天才か……。夏とはいえクーラーで体が冷えることも多いので、そういうときにもオススメ。
■「雪見カレーヌードル」(P.86~P.87)
最後は、ちょっとチャレンジャーな変わり種「雪見カレーヌードル」。こちらも作り方は簡単で、カップヌードルのふたを開けて麺の上に雪見だいふくを1つ置き、熱湯を少なめに注ぎ入れて3分待つだけ。あとはとろけた雪見だいふくをフォークでつぶして混ぜれば完成!
完全に好奇心で作ったので後悔する覚悟もしていたが、案外違和感なく食べられて驚いた。カレーのスパイシーさにミルキーな甘さが加わり、新感覚の味わいに。意外とおいしい……! 混ぜながら食べるのではなく、レシピ通り事前にしっかり混ぜておくのがポイント。醤油をちょっとプラスするのもオススメだ。
今まで、市販のアイスを何かに活用しようなんてあまり考えたことがなかった。が、アイスがこんなにもバリエーション豊かな料理に生まれ変わるとは驚きだ。このほかにも「濃蜜アイスボックスヨーグルト」「ビスケットサンドチョコアイスケーキ」や、「そうめんパピコアイスケーキ」「エッセル冷やし中華」といった興味深いものがたくさんあった。
8月9月と、まだまだ暑い日が続いていく。日々に疲れたら、たまにはこの『コンビニ&スーパーのアイスが極上スイーツに! 魔法のアイスレシピ』で、いつもと違うアイスを楽しんでみては?
調理、文=月乃雫