恐竜が生きている時代にタイムスリップしちゃった! どうやったら生きのこれる!?/恐竜時代で生きのこる方法①
公開日:2021/8/13
久保田克博・監修、オズノユミ・著の書籍『キミならどうする!? もしもサバイバル 恐竜時代で生きのこる方法』から厳選して全7回連載でお届けします。今回は第1回です。もしも恐竜たちが生きる白亜紀後期にタイムスリップしたら…? おそいくる肉食恐竜から逃げる方法や、恐竜の食べ方などをとおして、現実でも役立つ生存術を学びましょう。
恐竜の基本を知ろう
恐竜の生きた時代
恐竜が出現したのはなんと約2億3000万年前。恐竜時代は「中生代」ともよばれ、三畳紀・ジュラ紀・白亜紀の3つに分けられるんだ。
※おもな原因としては、地殻変動により引き起こされた火山活動説、いん石落下により引き起こされた気候変動などがあるといわれている
恐竜の基本を知ろう
恐竜の骨格
恐竜の骨格を観察すると、恐竜がどんな動きをしていたのかがわかるぞ。
①外鼻孔:鼻の穴
②前眼窩窓:眼窩の前にある穴で、頭骨の軽量化に関係している
③眼窩:目玉が入るための穴
④外側側頭窓:眼窩の後ろにある穴で、アゴを開けたり閉じたりするための、筋肉が付着する場所
⑤頸肋骨:頸椎の下にある細長い骨。人間にはない
⑥叉骨:左右の鎖骨が合わさった骨、ティラノサウルスなど一部の獣脚類の恐竜、鳥類だけがもつ
⑦肩甲骨:烏口骨とともに、肩を形成している骨
⑧烏口骨:肩甲骨とともに、肩を形成している骨。ヒトなどのほ乳類は肩甲骨と合わさって、区別がつかない
⑨上腕骨:肩とひじの間にある骨で、いわゆる二の腕
⑩尺骨:橈骨とともに、上腕骨と手をつなぐ小指側の骨で、上腕骨側の尺骨の先端がひじに当たる
⑪橈骨:尺骨とともに、上腕骨と手をつなぐ親指側の骨
⑫手根骨:小さないくつかの骨からなる手首の骨
⑬中手骨:手の甲の骨。その先端に指骨がつながる
⑭指骨:前あしの指の骨。指の本数は恐竜の種類によってちがう
⑮肋骨:内臓を守るための骨。あばら骨ともいう
⑯腹肋骨:お腹を守るための骨
⑰腸骨:恥骨と坐骨とともに、骨盤を形成する骨で、後ろあしを動かす筋肉がつく場所
⑱恥骨: 腸骨と坐骨とともに、骨盤を形成する骨で、ティラノサウルスはこの骨を地面につけて休憩したといわれる
⑲坐骨:腸骨と恥骨とともに、骨盤を形成する骨
⑳大腿骨:太ももの骨。骨盤の中心にある、穴の開いた寛骨臼にしっかりとはまりこむ
㉑脛骨:すねの骨
㉒腓骨:脛骨の外側にある細長い骨
㉓足根骨:いくつかの骨からなる足首の骨
㉔中足骨:足の甲の骨。その先端に趾骨がつながる
㉕趾骨:後ろあしの指の骨。指の本数は恐竜の種類によってちがう
㉖血道弓:尾椎の下にならんだ、V字型の骨
大きなちがいは恥骨にあり!
鳥盤類と竜盤類の骨格の大きなちがいは、骨盤の1つである恥骨にあらわれる。鳥盤類は恥骨が体の後ろへ向き、竜盤類は恥骨が体の前へ向いている。
恐竜の基本を知ろう
化石ができるまで
わたしたちが恐竜のことをくわしく知ることができるのは、化石がのこっているからだ。化石がどのようにできるのかを見ていこう。
はじめて恐竜の化石が発見されたのはいつ?
人類が絶滅した巨大なは虫類として、恐竜の化石をはじめて発見したのは1822年で、イグアノドンという恐竜だった。それ以前にも恐竜の化石は見つかっていたけど、ゾウや巨人の骨と考えられていたんだ。