あのリーダー達を育てたモンテッソーリ教育がおりがみでできる! おうち時間に一生ものの集中力を身につける
公開日:2021/8/17
100年以上前に確立されたモンテッソーリ教育が、いま再び注目されている。GAFAM(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト)のトップたちは、スティーブ・ジョブズ以外はみな幼少期に受けていたことでも有名だ。
子どもがもつ能力や可能性を最大限に伸ばすことができる教育法として人気がある。
日本でモンテッソーリ教育を受けるためには、専門のスクールや幼稚園などに通うことが多いが、まだまだ数は少ない。そこで、家庭でモンテッソーリ教育を導入できるように「ホームメイドモンテッソーリ」を提唱したのが藤崎達宏氏だ。モンテッソーリ教育に関するベストセラー書を多数執筆している日本における第一人者である。
いつものおりがみを「おしごと」にして、おうちモンテッソーリ教育
モンテッソーリ教育の幼稚園では、「おしごと」と呼ばれる作業を子どもたちが自分から率先して行う。「おしごと」をしているうちに、子どもは気づきや疑問、観察、工夫などのさまざまな経験をして、それを自分のチカラにしていくことができるのだ。
通常「おしごと」は、木や布でできたモンテッソーリ教具を使って行われる。専用のものを家庭でそろえるのはむずかしいが、日本の家庭で身近なおりがみを教具の代わりにすることもできるという。そのための書籍が『モンテッソーリおりがみ』(藤崎達宏:監修/主婦の友社)だ。
・【保護者向け】モンテッソーリ教育の基本や指導方法などがわかる読み物
・【子ども向け】年齢別に楽しみながら取り組めるおりがみ作品の折り方
の両方が1冊にまとまっている。
保護者向けページでは、モンテッソーリ教育になじみがなくてもメソッドの基本理論や実践する際の注意点がわかるようにていねいに説明がされている。Q&Aや声がけのNG例OK例についても、藤崎氏がひとつひとつ具体例をあげて回答している。
子ども向けのおりがみページでは、折り方の部分はすべてひらがな。子どもが1人でできるように配慮されたつくりになっている。自分だけでおりがみ作品を完成させた達成感は、子どもの自信と意欲につながっていくだろう。
おりがみで高めた子どもの集中力は一生もの
監修の藤崎氏はモンテッソーリ教育にそったおりがみを家庭で行うメリットについて、次のように述べている。
何より大切なことは「集中」です。モンテッソーリ教育の最終目的は子どもに集中した時間を過ごさせることにあります。
やりたいことを自分で選び、何回も繰り返し集中することで、どんどん上手になるということを経験して「自己肯定感」を高めていきます。
同じおりがみを何回も折る子どもは、集中のサイクルに突入している瞬間です。そのようなときには、親は声をかけることなく、遠くから見守る必要があります。
おりがみという四角い小さな宇宙に、集中を見いだしたわが子の瞬間を大切にしてあげてほしいのです。
「自分の人生の主人公になる」
そのためには、自分で選択して集中する習慣が絶対に必要なのです。6才までの幼児期に身につけた集中力と、とぎ澄まされた五感は、生涯の伴侶となります。
だれでも、わが子に高い集中力や思考力が備わってほしいと願うだろう。そのきっかけとして、おりがみがあれば今日からはじめられる「おうちモンテッソーリ教育」を取り入れてみてはどうだろうか。
【監修者情報】
監修/藤崎達宏(ふじさきたつひろ)
一般社団法人ホームメイドモンテッソーリ協会理事長。サロン・ド・バンビーノ代表。NPO法人 横浜子育て勉強会理事長。日本モンテッソーリ教育綜合研究所認定教師(0~3歳)、国際モンテッソーリ協会認定教師(3~6歳)。明治大学商学部卒業後、外資系金融機関に20年勤務。その後、独立。4人の子育て経験とモンテッソーリ教育を融合した子育てセミナー開催や、キャンセル待ちが続いている人気の個別相談会、企業・行政・教育機関での講演会など、精力的に活動している。