自分と同じ漢字でも読み方が違えば子どもの名前にできる?/大人の最強雑学クイズ

暮らし

公開日:2021/9/7

【答え】×

【解説】
人名に使える漢字は、戸籍法の施行規則で定められている。現在は常用漢字2136字に加え、人名用漢字は863字。2015(平成27)年に巫女の「巫」、2017(平成29)年に渾身(こんしん)の「渾」が加わった。この範囲内で子どもの名前をつけるわけだが、常用漢字の中にはよくない意味を持つものもある。難解なもの、卑猥(ひわい)な意味の場合は「命名権の乱用」と判断され、認められない場合もあるのだ。ところで、海外では子どもに自分と同じ名前をつけ、親には「シニア」、子には「ジュニア」などと付記して区別したりもするが、日本では子に親と同じ名前をつけられるのか。同じ戸籍内で、親と同じ名前を子どもにつけることは原則、認められていない。同じ戸籍内だと、兄弟、祖父母と孫の関係でもつけられないわけだ。また、母が「幸子(さちこ)」、子どもが「幸子(ゆきこ)」のように、読み方が違っても、漢字が同じならばこれも認められない。

雑学総研


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【著者】雑学総研(ざつがくそうけん)/珍談奇談の類から、学術的に検証された知識まで、種々雑多な話題をわかりやすい形で世に発表する集団。江戸時代に編まれた『耳袋』のごとく、はたまた松浦静山の『甲子夜話』のごとく、あらゆるジャンルを網羅すべく日々情報収集に取り組む傍ら、テレビ番組とのコラボレーションも行なった。著書は、6万部を超えるロングセラーとなっている『大人の博識雑学1000』や、『人類なら知っておきたい 地球の雑学』(以上、KADOKAWA)ほか多数。