「どこから観ればいい?」という人でも大丈夫!『ひぐらしのなく頃に』シリーズを一気に振り返る!

アニメ

更新日:2021/9/17

【アニメ】全7シリーズから成るTVアニメ・OVAを解説!

 2002年から頒布された同人ゲーム『ひぐらしのなく頃に』はたちまち人気を拡大し、2006年にはTVアニメがスタート。それ以降、OVAを含めて5シリーズのアニメが制作されてきた。この5シリーズに関しては、スタジオディーンがアニメーション制作を行っている。

 そして2020年、7年ぶりの新プロジェクトが始動。同年10月から完全新作のTVアニメ『ひぐらしのなく頃に業』が、2021年7月からは『ひぐらしのなく頃に卒』が放送されることに。では、各作品の位置づけについて、解説していこう。

【TVアニメ】『ひぐらしのなく頃に』&『ひぐらしのなく頃に解』

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出典:Amazon
(TVアニメ化10周年記念)(ひぐらしのなく頃に)全話いっき見ブルーレイ [Blu-ray]

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 2006年4月~9月に放送された『ひぐらしのなく頃に』は、全26話のTVアニメ。原作の出題編「鬼隠し編」「綿流し編」「祟殺し編」「暇潰し編」4編+解答編「目明し編」「罪滅し編」2編の計6編で構成されている。

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 第1期の好評を受け、2007年7月~12月にはTVアニメ『ひぐらしのなく頃に解』を全24話で放送。『ひぐらしのなく頃に』からのブリッジとしてアニメオリジナルエピソード「厄醒し編」を加えつつ、解答編「皆殺し編」「祭囃し編」を中心としたストーリーが描かれる。

 この2シリーズを観れば、原作ゲームの「出題編」「解答編」計8編を押さえることができる。アニメから入る人は、まずこちらをチェックしよう。とはいえ、原作からカットされたエピソードもあるため、アニメを観てから原作ゲームに戻るとより深く「ひぐらし」ワールドを楽しめるはずだ。

【OVA】『ひぐらしのなく頃に礼』

 2009年2月~9月に順次リリースされた、全5話から成るOVA。PlayStation2版特典に掲載された「羞晒し編」、ファンディスクに収録された「賽殺し編」「昼壊し編」で構成されている。

「羞晒し編」は、履くだけでモテモテになる海パンをめぐる、ギャグ満載のコメディ。「賽殺し編」は、解答編「祭囃し編」の後日談であり、昭和58年夏を迎えた梨花の物語が描かれる。「昼壊し編」は、本編から派生した3D対戦アクションゲーム『ひぐらしデイブレイク』の世界観をもとにしたストーリーだ。

【OVA】『ひぐらしのなく頃に煌』

 原作シリーズ10周年を記念して、2011年7月から順次リリースされた全4巻のOVA。「喜・努・愛・楽」を各巻のテーマに据え、魔法少女ものあり、恋愛バトルありのにぎやかなスピンオフを楽しめる。原作ゲーム「目明し編」のおまけとして収録された「罰恋し編」のほか、完全オリジナルエピソードの「妖戦し編」「結縁し編」「夢現し編」が描かれている。

【OVA】『ひぐらしのなく頃に拡~アウトブレイク~』

 2013年にリリースされた1話完結のOVA。派生小説『ひぐらしアウトブレイク』を原作に、未知のウイルスが発見され、封鎖された雛見沢村の模様が描かれる。

【TVアニメ】『ひぐらしのなく頃に業』&『ひぐらしのなく頃に卒』

ひぐらしのなく頃に
©2020竜騎士07/ひぐらしのなく頃に製作委員会

 2020年10月~2021年3月に放送された『ひぐらしのなく頃に業』は、7年ぶりのアニメプロジェクト。主要キャストは過去のシリーズから続投しているが、アニメーション制作はパッショーネ、監督は川口敬一郎、キャラクターデザインは渡辺明夫に変更されている。

 当初は『ひぐらしのなく頃に』のリメイクかと思われたが、放送開始後に完全オリジナル新作だと判明。まず「鬼隠し編」をベースにした「鬼騙し編」、「綿流し編」をベースにした「綿騙し編」が描かれ、その後「祟殺し編」と「皆殺し編」をベースにした「祟騙し編」「猫騙し編」「郷壊し編」へとつながっていく。全24話で構成され、特に後半は北条沙都子と古手梨花をめぐる物語が中核を成している。

 続く『ひぐらしのなく頃に卒』は、絶賛放送中のTVアニメ。『ひぐらしのなく頃に業』が「出題編」だとしたら、『卒』は「解答編」にあたる作品だ。2021年9月16日現在「鬼騙し編」の解答編「鬼明し編」、「綿騙し編」の解答編「綿明し編」に続いて、「祟騙し編」の解答編「祟明し編」、さらに新編となる「神楽し編」が語られている最中。これから視聴する人は、まず『ひぐらしのなく頃に 業』から観ることをおすすめしたい。欲を言えば、『ひぐらしのなく頃に』→『解』→『業』→『卒』と4シリーズすべて観てほしいところだが、『業』『卒』から入った新規ファンでも問題なく楽しめるはず。

「今話題になっているので、とりあえずどんな作品か知りたい」という方は、『ひぐらしのなく頃に業』からスタートしてはいかがだろうか。

文=野本由起

『ひぐらしのなく頃に卒』公式サイト