無理なくおいしく! やせる+αの効果が期待できる健康ダイエットレシピ
公開日:2021/9/25
ダイエット中によくある悩みとして、「食欲に負けて続かない」「リバウンドしてしまう」といった「続かない」というもののほかに、「体力が落ちた」「肌荒れしてしまった」など健康面に害が出てしまうというものがある。糖質量やカロリーが気になるあまり過度に制限してしまい、結果必要な栄養素まで足りなくなってしまうパターンだ。
『1週間2000円 欲望解放やせレシピ』(藤本なおよ/KADOKAWA)は、そんな悩めるダイエッターの問題点を解消してくれそうなレシピ本。本書に掲載されているレシピは、ダイエットに効果的であるのはもちろん、「やせる+疲労回復」「やせる+体質改善」「やせる+たんぱく質強化」など+αの要素も考えられている。これなら体調を崩さず、無理なく健康的に痩せられそうだ。そこで、さっそく実際に作ってみた。
疲労回復×やせ! 「豚しゃぶときゅうりの梅にらだれ献立」(P.14~P.15)
1つめは「豚しゃぶときゅうりの梅にらだれ献立」。先ににらのみじん切り、練り梅、ポン酢、ごま油を混ぜ合わせておく。細切りにしたきゅうり、5cmの長さに切った水菜を器に盛り、茹でた豚こま切れ肉をのせて、混ぜ合わせておいたタレをかければ完成! みそ汁は、みそ、桜えび、小ねぎの小口切りを入れて器に熱湯を注ぐだけ。
にらの強い風味と梅の酸味で、淡白な豚しゃぶが、しっかりとした食べ応えのある一品に。パンチのあるタレは、覚えておけばサラダチキンやお刺身との相性も良さそうだ。ご飯がないと物足りないのでは?と思ったが、しっかり味の豚肉と桜えび入りのみそ汁、たっぷりの野菜で想像以上の満足感が得られて驚いた。豚肉は疲労回復に良いビタミンが豊富に含まれているため、疲れた時こそ積極的に食べたい疲労回復メニューとしても活躍する。
体質改善×やせ! 「ささ身と豆腐のみぞれ煮献立」(P.42~P.43)
2つめは「ささ身と豆腐のみぞれ煮献立」。耐熱皿に切った木綿豆腐、そぎ切りにした鶏ささ身、大根おろし、白だし、水、醤油、ラカントSを入れてラップをし、電子レンジで6~7分加熱する。あとは器に盛り付け、小ねぎと七味唐辛子をかけて完成。サラダは千切りにして塩もみした大根と切った水菜、オリーブオイル、レモン汁、塩コショウ、練りわさびを合わせたドレッシングを混ぜ合わせ、器に盛ってミニトマトを添えればOK。みそ汁は1つめで紹介したものと同じ方法で作る。
1つめのパンチのある豚しゃぶに対し、こちらはやさしい味わいが魅力の一品。しかし大根おろしが加わることで、木綿豆腐と鶏ささ身に白だしの味がしっかりと絡み、ボリュームもアップして物足りなさはまったく感じない。わさび風味のドレッシングもシャキシャキとした水菜、大根と相性抜群! たんぱく質と食物繊維をしっかり摂ることで、血流を良くして腸内環境を整え、腸の働きをスムーズにしてくれるとのこと。電子レンジで作れるのもポイントが高い。
どちらのメニューも、にらや梅、わさび、七味唐辛子などの満足感を得やすい程よい刺激、低カロリーを維持しつつボリュームを出す工夫が組み合わせられており、ご飯がなくても乗り切りやすい。もちろん、「どうしてもご飯が食べたい!」という人向けにご飯を取り入れつつ糖質オフを目指すレシピも。これなら程よく食欲という欲望を解放しつつ、ストレスなく続けられそうだ。本書で我慢しすぎないダイエットを目指してみるのもアリかもしれない。
調理・文=月乃雫